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右上がりを強くしない字

2017.08.18 13:15

いつもありがとうございます。

伊藤恵です。


今朝は土砂降りの雨音で目が覚めました。

1日こんな感じかと思いきや、朝、仕事に出かける頃には落ち着き、

夕方にはまた蒸し暑かったです。


前回に引き続き、手書き相談より字の書き方の紹介です。

依頼主の方より、公開のご了承をいただいております。


こちらのご依頼主様からは、50字以上の文字をご指定いただいたのですが、

全体的に右上がりの傾向が強かったです。

なので、右上がりを強くしない字をまとめて回答し、

さらにそれぞれの字の特徴を書き出してみましたので、ご覧ください。


【生】

前回のテーマ、三の書き方の応用ですね。

中心を通る縦線は、真ん中にまっすぐ書きましょう。


【産】

「麻・雁・病」などのように、タレがある字は中心の取り方がポイントです。

タレは点や横線の長さを中心に書きますが、タレの中のパーツは、中心より右にきます。

中のパーツも中心に合わせて書いてしまうと窮屈です。

タレがある分、少し右にずらして書くことで落ち着きます。


【田】

「田・回・四」など、横長の台形のようになります。

縦線は内側に入り、最後に横線で閉じたときに、下部は縦線が少し出ます。

田のように中心を通る縦線は、真ん中にまっすぐ書きましょう。


【冨】

「冖・宀」など、冖の形は共通していて、左の短い縦線は外側に向かって書きます。

よく内側に入れる人もいますが、その下や中にくるパーツが窮屈になってしまいます。

また右側のハネは、左側の短い縦線より、内側にハネます。平行になっている人は、

もっと内側に入れて大丈夫です。


【男・勇】

字の好みもありますが、力の左払いは長過ぎないのがいいと思います。

少なくとも、ハネより長くはない方が、バランスが取れるでしょう。


【口】

画像は「石」の解説ですが、ここでは特に「口」についてお伝えします。

先に出た「田」のように、横長の台形は同じですが、

「口」は中に何も書かないので、最後に横線で閉じたときに、

左下は縦線、右下は横線が少し出るとカッコいいです。

たくさんの字のパーツとして入っているので、覚えておくと使えます^ ^


【匠】

匚(はこがまえ)の書き順は正しく書けますか?

一画目は、上の横線からです。

縦線から書いてしまうと、中心や字のバランスが崩れてしまうので、

書き順に気をつけて書きましょう。


【県】

「小・示・京」など、縦線と両脇の点は、書き終わりを結ぶと開いたV字になるようにします。

なおかつ、縦線からの距離が、どちらも等しくなるように書きましょう。



いかがでしょうか?


つい一文字ずつ詳しく書いてしまうので、読者の方が疲れてしまわないか心配ですが(^^;)

次回も引き続き手書き相談よりご紹介します。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。

それではまた。