「ローストチキン」の英語表記は“Roast Chicken”?それとも“Roasted Chicken”?
Merry Christmas, Jayです!
わ~い、ついに今日はクリスマス~♪
東京は夜中から雨が降っております。
雨は夜更け過ぎに雪へとは変わりませんでした。(山下達郎さんのクリスマス・イブ)
英語バージョンの出だしは“All alone I watch the quiet rain.”なのでこちらの方が私にはピッタリです。(笑)
さて、日本でクリスマスと言えばローストチキンかと思います。
この「ローストチキン」の英語表記で迷った事ある方はいらっしゃいませんか?
“roast chicken”?
それとも“roasted chicken”?
実は“roast chicken”でも“roasted chicken”でも正解です。
“roast chicken”の“roast”は「ローストされた状態の」という形容詞で“roasted chicken”の“roasted”は「ローストされた」という動詞(の過去分詞形)となっています。
ここでちょっと「スモークサーモン」と「アイスコーヒー」を例に見てみましょう。
英語では“smoked salmon”と“iced coffee”で、実はどちらも“ed”が付いてます。
一般的にはこの“ed”が付いた状態で動詞と形容詞のどちらも表せます。
“smoke”を動詞にすると「燻製にする・燻す」意味があり、“smoked”は「燻製された」(過去分詞形)・「燻製にされた状態の」(形容詞)です。
なので動詞として扱うと“smoked salmon”は「燻製された鮭」で、形容詞なら「燻製された状態の鮭」となります。
“ice”は動詞で「氷で冷やす・氷を足す」という意味があり、“iced”は「氷で冷やされた」(過去分詞形)・「氷で冷やされた状態の」(形容詞)といった意味です。
“iced coffee”の“iced”を動詞の過去分詞形なら「氷で冷やされたコーヒー」ですし、形容詞なら「氷で冷やされた状態のコーヒー」となります。
“‘smoke salmon’や‘ice coffee’だったらどんな意味になるの?”
“smoke salmon”はどこか大漁を暗示してそうな煙が鮭の形をしていて、“ice coffee”はさっぽろ雪まつりを目指して頑張る人が最初に作りそうなコーヒーの氷の彫刻ですかね。(笑)
ではローストチキンに話を戻しましょう。
“roast”は上記の例とは違って、“ed”が付けば動詞の過去分詞形ですが、形容詞なら“roast”のままです。
ですので“roasted chicken”は「ローストされたチキン」で、“roast chicken”は「ローストされた状態のチキン」となります。
巷で見かける「ローストチキン」は英語では“roast chicken”です。(もちろん“roasted chicken”でも間違いではないです)
「ローストビーフ」など他にローストが付くものはこれが当てはまり、アメリカは“roast chicken”ではなく“roast turkey”(ローストされた状態の七面鳥)が一般的です。
私はローストチキンではなく、「チキンカレー」(chicken curry)を食べる予定です。
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Have a wonderful Christmas