発達の「ちょっと気になる」を支援する
先の記事「こどもの知能と あそびと 学び について知る」でご紹介したセラピー教具・TAG TOY(タグ・トイ)。
8/27の講座に先駆けて、タグ・トイの開発者ラリー・メストネック博士のお話しをうかがう機会があり、行ってまいりました。
使用したテキストと、右のモジャモジャは、脳細胞(樹状突起)を模した木のモデル。裏にはメストネック博士のサイン。
タグ・トイ開発の背景にある脳発達理論から、具体的な子どもの知能の発達に働きかける道具の特長まで、貴重なお話しをたっぷりお聞かせいただきました。
ラリー・メストネック博士
1967年 哲学学士号、1972年カウンセリング心理学修士号、1974年教育心理学修士号、1979年教育心理学博士号。障がい児や軽度発達障がい児、さらに学習困難児へのセラピーおもちゃの開発に取り組み、1976年にTAG TOY社を設立。
お話しの中で、特に強調されたポイントをいくつか紹介しますと・・・
●脳細胞は外界からの物理的な刺激で「のみ」発達する。
●子どもは五感をふんだんに使うことで、脳に刺激を与えることができる。感覚を通して学びながら遊ぶ。
●子どもの学びには「立体」であること「実物」であることはとても大切で、イラストや写真、映像では代用できない。
たっぷり伺ったわりに、大胆にまとめた感たっぷりですが、どうぞご容赦を。
また、人間に備わる様々な知能の働き・・・例えば「記憶」。
一言で表現するには、とても広いものを含んでいるというお話しも。
文字やアルファベットを記憶すること。
電話番号を記憶すること。
ラジオ体操を覚えること。
例えば、一昨日の夕飯の記憶。
クラスメイトの顔と名前・・・・
どれも「記憶」とは呼ぶけれど、どれも知能の働きとしては、当然違うわけですね。
タグ・トイが、そうした「知能の働きの違い」を踏まえて、発達の目的を絞って開発されているところが、現代のモンテッソーリ教具と言われる所以でしょうか。
発達の目的が絞られているから、発達のつまづきをサポートしてあげやすい、ということでしょう。
そして、近年増えている発達の「ちょっと気になる」子を支援する上で大切なことは、「早く気づいて、早く支援してあげること」ということです。
そんなタグ・トイついて、保育園など子どもに関わる現場に即して役立てていただける講座を、今週末の木育おもちゃフェスタの特別プログラムとして開催します。
保育や幼児教育、療育に関わる方々に、特におすすめしたい内容です。
事前の申し込みをおすすめしています。
発達の「ちょっと気になる」子、グレーゾーン児支援のための
セラピー教具を活用した発達支援 ~脳の発達理論と実践~
発達の「ちょっと気になる」子やグレーゾーン児への発達支援として、セラピー教具を活用している保育園・教育現場があります。
数々の米国優秀おもちゃ・教材賞を受賞し、高く評価されている発達支援のためのセラピー教具・TAG TOY(タグトイ) 。
脳のしくみについて年々解明が進む中で、TAG TOY(タグトイ) にはますます注目が集まっています。
セラピー教具の理論背景としての脳発達理論と支援の事例、改善報告などを交えつつ、教具を使った支援の方法を、実際に遊びながらわかりやすくお伝えします。
日時:8/27(日) ①11:00~12:00 / ②14:00~15:00(①②とも内容は同じです)
会場:千葉市ハーモニープラザ 1階 C棟会議室(千葉市中央区千葉寺1208-2)
費用:800円(資料代・木育おもちゃフェスタ入場料を含みます)
申込:子育て支援ステーション ニッセ 043-386-6037 または nisse@nn-clinic.com
定員:各回20名
※8/21現在、午前の部は残席わずか、午後の部は若干の余裕がございます。
※会場内での保育はございませんが、お子様の入室は可能です。お子様の木育おもちゃフェスタ入場料(小学生以下200円)は、別途必要です。)
講師:勝山ゆむ (NPO法人国際臨床保育研究所 研究員,国際臨床保育研究所・創設者 故・辻井正のもとでピラミーデ、アクティブラーニング、幼児教育理論を学び、保育や教育現場での研修・講座を通して発達支援としてのセラピー教具の普及活動を行う。)
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