繋がり
みのしまです(^-^)ニッコリ
はじめてパソコンと呼べるシロモノに触れたのはおそらく高校のパソコン授業だったでしょうか。
その頃はコイツの役割なんて全く理解せず、
目の前の整列されたボタンを打って、画面に文字化するのをただただ僕らは面白がった。
その授業の名は「情報通信」。
その頃はこのボードゲームのなにが通信でなにが情報なの?と頭の中は「?」でいっぱいでした。
その授業の本質の理解に欠けていた僕は当然そんな授業についていけるわけもなく、
以後僕はアナログ人間というレッテルを自ら貼り付け、免罪符としてきました。
当時の世相としては、どうでしたかねぇ、折りたたみ式の携帯電話が普及する前だったと思います。
「え!?着信が震えるの!?」
「何!?着メロだと!?」
みたいな会話がクラス中を席巻していたといえばわかりやすいでしょうか。
この小さな電話が「繋がり」としての片鱗を見せ始めた、そんな黎明期でした。
製品ライフサイクル理論という言葉があります。
これは製品を市場に出したときに、その製品が辿るマーケットシェアを法則化した理論図式です。
この理論でいうと、僕の高校生の頃の携帯電話市場は「導入期、成長期」でした。
この期間は製品の需要が喚起され、流通の速度が爆発的に伸びます。
目新しい機能が次々と搭載され、
カタカナだったメッセージが漢字になり、単音の着信の合図はいつしか本物の楽器音を奏で始めました。
そんな発展の波に僕らは魅了されました。
製品ライフサイクル理論でいえば、小型化され、軽量化され、、最適化され、極限まで到達し成熟期をむかえた携帯電話市場の先に待つのは
「衰退期」であります。
ところが2017年夏。今僕の目の前には当然のごとくスマートフォンがあります。
街にでると、必ずスマホを触る人をみかけます。
携帯電話市場はいまだ安定した成熟期を水平飛行しています。
なぜか。
市場の最大の勝因は「情報化」です。
限界効用逓減の法則。
これは1杯目のビールの美味しさが100とすると
2杯目は70、3杯目は60といった感じで
物の価値観が、どんどん薄れていく考え方です。
この法則は物理社会においてのみ適用され、情報空間においては機能しません。
昨今の携帯電話が発展の先に見出した市場に生き延びる手段は端末機能の充実でもシェアの拡大でもなく、
人と人を繋ぐ媒体としての機能、つまり「機能のクラウド化」です。
かつてぼくらは携帯電話を持つことがオシャレでカッコよくて、「物」としの価値を楽しんでいました。
それがいつしか時代がすすみ、情報を共有する必須媒体にまで巨大化し、
いつのまにか我々自体が情報を拡散させるための「部品」になってしまった。
ネットワークを構築するためのメインシステムはもはや人ではなくなりました。
ビジネスワーカー達は実態のない検索ワードシステムの解析のために日夜闘争にあけくれます。
我々は科学の進歩のおかげで「繋がる」英知を見つけました。
でも。
我々が向ける眼差しは
ただの光る画面です。
どうやら僕はまだアナログ人間の札を剥がしたくないようです。
ではでは
みのしまでした(・∀・)ニッコリ
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