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冬に、重ねる

2017.08.23 23:48

空から降り注ぐ、白い雪。

薄い一枚一枚の氷の華びらが幾重にも重なり、世界を白銀にしている。

世界が綺麗に見えるのは、あなたの心が綺麗だからと誰かが言っていた。

天は試すように、地上に華を重ねる。


踏み付ける地面からザクザクと音がする。

寒さに震える身体をひきずって、地上を歩いている。

男の視界に映るのは、白く汚れた世界か、輝く世界か。

確かなことは、男はこれからまた一つ、罪を重ねる。


重ねた服を脱ぎ捨てて、

二人は一糸纏わぬ姿で横たわっている。

寒さから逃げた先に冷たく吹く風はない。

だが二人は何かに震えるている。

それが何か分からぬまま、二人は唇を重ね、それから慰めるように体を重ねる。


様々な思いを感じとる。

人の生きる道は、すべて肯だと思う。

だから私は、言葉を重ねる。

遠く離れた町で、あなたに想いを重ねながら、私は今日も、生を重ねる。