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台湾いとしこいし

景美集應廟。MRT景美駅前の趣ある小さな古跡。

2022.01.01 05:00

2022年元旦。

新年あけましておめでとうございます。

日本の家族や友人の皆様、このブログに遊びにいらしてる皆様、今年もよろしくお願いいたします。


さて、本日ご紹介するのはMRT景美駅前の小さなお寺「景美集應廟」。

お寺の名前は以前から知ってたし、場所も大体は知ってたのだけど、お参りしたのは先月、2021年11月が初めて。

きっかけは嘉義鶏肉飯での食事の後、徒歩で台北市内に向かっていた際、以前はごちゃごちゃしていたところが綺麗に無くなって空き地になってて、集應廟の入口がはっきりわかるようになってるのに気がついたことだった。

以前から、駅前から屋根は見えてたけど、門構えがこんなに立派なお寺とは知らなかった。

散策途中だし、これも何かの縁。お参りしてみることにした。

入口は赤い柵で囲ってあって外から直接見えないけど、中央の門の両側に石獅がいて、右の小さい入口から中に入るとお参りの供物が置いてある広場になっていた。ここも周囲は赤い柱が囲んでいる。

お寺のガイドを読むと、この赤い柵のような柱を使っているのは清代によく見られたお寺の様式で、集應廟はその伝統スタイルを守っている数少ないお寺なのだそうだ。

扁額の木材と周囲の木材も飴色に輝いていたので、このあたりも歴史がありそう。

お寺の始まりは清代で、大陸から移民してきた高氏一族の守護神を祀るお寺として始まったという。主神は保儀尊王(尪公)という神様で、元は唐代の武将だったそう。

唐の末期に高氏と張氏と林氏が河南光州から福建安溪に合同で移住した際に、三つの氏族が「集體感應」、ともに保儀尊王の加護を感じたことから、このお寺の名前が「集應廟」となったのだという。

龍山寺とかの大きなお寺に比べるととても小さいお寺だけど、境内のあちこちの装飾がとても凝っていて見ごたえがあった。

例えば、神様の祭壇前の両側にたっていた龍の彫刻を施した柱とか。細工が細かくて見てて飽きない美しさだ。

祭壇に向かって左側の小さい参拝殿に続く通路わきに掛けられた虎の彫刻も素晴らしい。お母さんと子供かな、表情も可愛らしい。ほのぼのした雰囲気で、ちょうど師走ということもあり、次の年の寅年をお祝いしてるみたいに思えた。

虎の彫刻のわきの通路の奥は小さな参拝殿。

小さな中庭を廊下が囲んでいて、すごくいい雰囲気だった。

お寺の構造は左右対称になっていて、主神の祭壇の反対側も同じ構造になっていた。

回廊に掛けてあった石板。お寺に寄進を行った高氏一族の方のお名前がずらり。

主神の祭壇がある正殿から外を見たところ。扉の門神の絵もとても美しい。

なんとなく足を踏み入れたが、こんなに見どころがたくさんあるお寺とは思わなかった。

本当に趣のあるお寺だった。いつお寺周りを整備したのか知らないけど、整備してくれたおかげでお寺の姿に気がついてお参りすることができて、本当に良かった。

お寺の周りはローカルな魅力あふれる景美夜市。旅行者の方も、観光がてらお参りに訪れてみてはいかがだろうか。

おすすめです!



景美集應廟

住所:台北市文山區景美街37號

時間:06:00~21:00