晩夏の南フランス・プロヴァンスの旅 特別編
引き続き、8月半ばに訪れた南フランスの旅について書きます。いよいよ今回の旅のメインベント、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭です!3日目の8月18日はお気に入りのピアニストのリュカ・ドゥバルグ Lucas Debargue、そして明くる8月19日は音楽祭最終日でベテラン・ピアニストのアブデル・ラーマン・エル=バシャAbdel Rahman El Bacha による公演がありました。
第37回ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭のメイン会場であるフロラン病院の広い広いお庭 Parc du Chateau de Florans。この芝生の近くに、夏の間だけ野外音楽ホールが設営されます。防風林として植えられたプラタナス並木はこの音楽祭のシンボルです。
国際ピアノ音楽祭 International Piano Festival 会場への入口。帰りにタクシーにピックアップしてもらう際にはここで待ち合わせることとしました。
この日の公演は2つ、18時からと21時から。チケットのお手配は音楽事務所のKAJIMOTOさんにお願いいたしました。13時半に村一番と評判のレストランに自分で予約を入れていましたので、13時にホテルを出てタクシーでラ・ロック・ダンテロンへ。
そのレストランがここ、L'Auberge du Castellas です。ここでオドロキの出会いがありました!写真で開いた扉の向こうに、なんと今回のお目当ての彼が座っていたのでした。
このテーブルに、この晩9時からピアノ音楽祭でチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番ロ短調を弾くリュカ・ドゥバルグ Lucas Debargue がご家族と思われるご夫婦と楽しそうに談笑していたのです。
勇を鼓して話しかけたところ、快く受け答えいただくことができ、おまけにツーショット写真まで撮らせていただいてもうもう感激の極みです。
帰り際にレストランのご主人に『さっきあそこに Lucas Debargue が座っていたでしょう?』と話したところ、『ああ、知ってるよ。彼は昔からの友だちなんだ。』とのこと💖
本当にラッキーでした。
6時までまだまだ時間がありましたが、気温は30℃を優に超えていて歩いている人は誰もいません。バスもこの時刻には運行していなかったため、村の外れにあるシルヴァカンヌ修道院まで歩いて行きました。
音楽祭期間中にここでもピアノリサイタルが開催されていました。
メイン会場に少し早めに入場いたします。
野外音楽堂の全景です。
18時開演に向けて集まる人たち。
ピアノと喜劇俳優の朗読で綴るプロヴァンスの作家、マルセル・パニョル Marcel Pagnol の一代記が終了しました。
午後8時台はまだ明るいので、先ほどの芝生の前の木陰でピクニックです。
こんな風にして、Lucas Debargue の弾くピアノが搬入されていきます。
野外コンサートならではの風景ですね。
ようやく暮れてきて、午後9時、いよいよ待ちに待った演奏を聴くことが出来ます。
大歓声の嵐でわくわくドキドキの公演が終わりました。
感動を胸に、真夜中の会場をあとにしました。
翌日は音楽祭の最終日。レバノン出身の大御所、Abdel Rahman El Bacha の公演が20時から。
この日もまたピクニック。あまりのリラックスぶりにロワールから来たというフランス人のご夫婦に、フランス在住の日本人と間違えられました。
KAJIMOTOさんのおかげでこの日も佳い席です。次第に夕映えに包まれ、さらに満天の星空のもとで演奏会が粛々と進行しました。
こうして静かに音楽祭が終了となりました。余韻をたっぷり抱えて戻ります。