語学上達もやりがいも感じられる、言語交換の始め方
海外生活をしていて、「あれ?今日はあんまり英語話さなかったな・・・」なんてことはありませんか?
仕事をしていると別ですが、特に駐在妻として海外にいると、日本語+買い物の時などの簡単な英語だけで生活できてしまうんですよね。
もちろん、語学よりもやりたいことがある! という場合はそれでもいいと思うのですが、「せっかく海外に住んでいるのだから語学を上達したい」「何か人の役に立っている実感が欲しい」 という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方にオススメなのが、「言語交換」です。
言語交換って?
言語交換とは、その名の通り、異なる言語のネイティブスピーカー同士が、それぞれの言語を相手が学ぶのを助け合うことです。
つまり、 日本語を教える代わりに相手の方に他言語を教えてもらう、という形式です。
パートナーの見つけ方
私は下記の方法でパートナーを見つけました。
・大学の日本語教員の方に連絡を取り、生徒さんの紹介を依頼する
→ 私はお世話になっている方から大学の日本語教員の方をご紹介頂きました。
大学のHPなどで教員の方の連絡先を見つけられたら、 自分の履歴書と共に問い合わせしてみるのもいいと思います。
・パーティーで会った人に声をかける
→友人の主催しているパーティーで話した方が、 大学で日本語を専攻していたことがわかり、 言語交換をしようという話になりました。
以前、某サイトでパートナーを見つけようとしたのですが、 そもそも田舎に住んでいるので希望者が少なかったり、 女性を希望しているのに男性からしかリクエストが来なかったり… という状況だったので、知り合い経由で見つけるのが一番かな、 と思います。
Meetupで語学学習系の集まりに参加してみるのもいいかもしれません。
日本語を教える時のポイント
私は日本語を教えることに関して全くの初心者ですが、「 自分が教わる立場だったら?」ということを想定して、 下記の点に気をつけています。
・相手の語学学習の目的、現在のレベル、 課題に感じていることを最初に確認する
・どのように学習したいかを聞き、 特になければ上記目的に沿った方法を提案する
例)
【目的】日本への旅行を楽しみたい
【レベル】初級
【課題】自己紹介はできるが、お店の人との会話に自信がない
→移動や買い物の際に使えそうなフレーズを重点的に伝え、 実際にロールプレイングしました。
【目的】将来日本で働いてみたい
【レベル】上級
【課題】 敬語に苦手意識がある
→敬語とカジュアルな条件の使い分けについて伝えました。
また、 履歴書を一緒に作成してみたり、 日本の就職活動について伝えました。
【目的】過去に学んだ日本語のレベルを保ちたい
【レベル】 上級
【課題】ナチュラルな表現がわからない
→自由に会話をする中で、より自然な表現や新しい語彙を書き留め、レッスンの最後に渡しています。
・自分が説明する時間よりも、 相手に話してもらう時間を極力多くする
・定期的に、「わからないところはないですか?」「 この教え方でいいですか?」と相手に意見を聞く
英語を教えてもらう時のポイント
・あらかじめどのように教えてほしいかはっきり伝える
私の場合は、英語で表現する力(話す・書く力)を磨くのが言語交換の目的なので、以下のいずれかの形をとっています。
①自分が書いた文章を添削してもらう
②会話をする中で、不自然な表現を見つけたら訂正してもらう
言語を教えていることに慣れていないパートナーだと、相手が英語を話しているのをひたすら聞くだけで、自分は話せなかった…ということにもなりかねません。
そんな時には、①の方法をとることで、しっかり正しい表現を学べるようにしています。
・会話の幅を広げるために、教材を活用する
回数を重ねてくると、会話の内容に詰まったり、話題が偏ってしまうこともあります。
私はDMM英会話でも英語を学んでいるのですが、ホームページに掲載されている教材を活用することで会話の幅を広げています。
この間は、「国」をテーマにした教材を使ってみました。
「海外に移住できるとしたらどこを選びますか?」「自分の国の一番いいところは何ですか?」など、雑談では出てこないような話題が出てきて、楽しくレッスンできました。
言語交換のメリット・デメリット
実際に言語交換をしてみて、私が感じたメリット・デメリットを挙げていきます。
メリット
・費用がかからない
・日本語を教えることで、相手の役に立っているという実感が得られる
・相手も言語学習者なので、励まし合いながら学ぶことができる
デメリット
・相手は先生ではないので、しっかり学ぶためには自分の希望をはっきり伝える必要あり
一一一一一
仕事をしていないという状況の中で、日本語を教えてパートナーに喜んでもらえると、すごく嬉しい気持ちになります。
小さくても、誰かの役に立てているという実感が、私にとっては海外生活の一つの支えになっています。
もし興味があれば、ぜひ言語交換にチャレンジしてみてくださいね!