9月からの過ごし方|小6
今日、口を酸っぱくして言った。
「夏休みの間は時間がいっぱいあった。
けれど、夏休みが明けると、自分たちが
思っている以上に勉強に割ける時間が減る。
しかし、先生は夏休みで一気に増やした
宿題を減らすつもりはない。
集中力がなかったり、明日でいいやと思って
サボったりすると、途端に間に合わなくなる。
だから、毎日明日は何をやろう、と決めてから
学習を終えること。それだけはちゃんと
計画してその日を終えるようにしてほしい。」
今日は、夏休み最後の授業だったので、
小6の子たちも少し意識していたのか、
課題遂行ペースが早く、授業後4時間をかけて
全課題の1/3を終えたようだった。
しかし、それだと12時間かかることになる。
1日2時間やっても、6日間かかるのだ。
それじゃあ、ゆとりの時間、遊ぶ時間は
捻出できないではないか。
何故なら、週に2回、6時間授業が実施され、
その授業ごとの課題も週課題と別に課されるのだから。
学校の宿題だってちゃんと丁寧に取り組み、
提出すべきなのだから。
「遊んでる時間とか、ボーッとしてる時間が
長すぎる。それじゃあ受験期は過去問演習だって
追加していれていくのに、間に合うの?
もっと時間管理を厳しくしてかないと、
スケジュールに追われるよ。
さっさとやってしまってゆとりを持とうとか、
そのゆとりの時間に”思い出す作業をするか”とか、
自分が支配している時間を過ごしたりできないよ。」
小学4年生や5年生、中学1年生から3年生は、
小学6年生への課題量を見てもれなく絶句する。
「先生、普通じゃないよこの量・・・」って
周りの人は言うけれど、
”別にこれって多くないからね”。
事実、6年生は嬉々としている。
「こんなことができるようになった!」
ー「それ、本当にできてんの?」
「これ、超楽しい!もっと別のも解きたい!」
ー「OKOK。”解き直し”ね。もっと早く解けるように
なったら次の問題あげるよ。まだ迷いがある。」
「これはあんま好きじゃないな・・・」
ー「?????(何言ってんの?って顔)」
「あ、この解き方忘れた・・もう一回教えて。」
ー「やだね。一回解説完璧にしてんだから。
ノート見直して、テキストの例題を見て考えてから出直しておいで。
「くそ〜。絶対できるようになる!
もう先生黙ってて!」
みたいな日々。夏休みはずっとこんな感じだった。
この子たちの受験は4ヶ月後。
今年も当然のように私立で特別奨学生を狙いにいくこと、
附属中入試で合格することを個人的には目標にしている。
生徒たちにはそういうことはあまり言わず、
ただただできていないことがあれば「???」って顔をしている。
別に受験がゴールであるわけではないが、親御さんから
お金をいただいて預かっている以上、私個人の目標はある。
ただ近所の私立に受かるだけなら、もう今塾辞めても
この子たちは100%合格する力をつけているし、
附属中だって、受からなくていい、
記念受験でいい、くらいの感覚なら
ここまでの指導はしない。
だいたい附属に受かったからと言って、
それなり〜の平々凡々とした成績ならば
うちから輩出する意味はないのだ。
この学年は特に、学習に時間を割いてくれて、
私にも積極的に関わってくれた。
この子たちはほとんど私とシンクロ状態にある。
今年はこのペースでいけば、
いい感じの成果が、自分の目標とするところが
達成できそうな気がしている。
ダメかもしれない、と本気で悩む時期が早く、
もし落ちたら、という悩みを親御さんに打ち明けているということも
メールで伺ったところだ。
意識が大人びているように思う。
しかし、自分がどれくらいできるようになっているかへの
客観性を持たない。だから、不安までもを
原動力にして学んでいるのだろう。
良いストレッサーがあることは、精神健康上よろしい。
今、この子たちはかなり良い精神状態で受験勉強に
臨んでいると思う。
ここからが、本当の戦いだよ。