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Kaleido Square Magazine

駄菓子の文化を残したい。 手作りぬの物と駄菓子のお店《 さんなや 》

2022.01.07 04:00

ワクワクを提供する昔ながらの駄菓子屋を目指して

――どんな商品を扱うお店か教えてください。

綿貫 子どもから大人までワクワクする駄菓子の販売と、入園入学から使うレッスンバックや巾着などの小物から気軽に着られるワンピース、パンツなどの洋服を制作しているお店です。行事や催し物のイベントなどで駄菓子の出張販売も行っています。


――お店を始めたきっかけは何ですか?

綿貫 若い頃から駄菓子屋をやりたかったんです。私たちが子どもの頃の駄菓子屋には、お菓子以外にもいろいろなものがあって行くたびにワクワクしていました。地域に根差したお店も多かったですよね。そういう駄菓子屋をやりたいと思い、商工会議所の創業塾に通って基礎知識を学んで、”さんなや”をスタートさせました。気づけばもう4年経ちますね。


――おすすめの商品は何ですか?

綿貫 駄菓子は全部おすすめですが、強いて選ぶなら当たり付きのお菓子ですね。開ける時のワクワク感が別格です。手作りぬの物のおすすめは、IDホルダーです。カレイドの職員さんたちも社員証入れとして使用していただいています。試行錯誤を重ねて完成した商品です。


――さんなやでは洋裁も教えているんですね。

綿貫 ミシンが初めての方も、久しぶりの方も、気軽に始められる場所になればと思い洋裁教室を始めました。おうち時間が増えた今、さんなやが洋裁のきっかけになるとうれしいですね。ミシンの時間に没頭するもよし、気楽にお話しながら作るもよし。楽しい時間を過ごせたらと思っています。


――将来のビジョンを教えてください。

綿貫 駄菓子をもっと普及させたいです。駄菓子は日本特有の文化。駄菓子を作り続けるメーカーや職人さんを守り、伝えていくことも大切だと思うんです。「こんなところに駄菓子屋あったんだ」ではなく、「村上で駄菓子といえば ”さんなや”!」と言われるようになりたいです。そして、ワクワクしながら来店してくれたお客様の期待に応えられるよう、品揃えも増やしていけたらと思っています。もし2店舗、3店舗と出店できるようになったら、お店を出したいと考えている人とコラボレーションして、さんなやのように駄菓子と雑貨、駄菓子と〇〇といった店舗を出していきたいですね。そうして駄菓子の文化が、これからもずっと続いていけばと思います。


子どもたち一人ひとりに答えがある

――カレイドを知ったきっかけを教えてください。

綿貫 通所する子どもたちのおやつとして、駄菓子を注文いただいたことがきっかけです。カレイドが立ち上がった時からのお付き合いになります。


――販売会での共同出店や長期休み時の出張販売などで、実際に子どもたちと関わりを持ってみていかがでしたか?

綿貫 これまでの自分の人生で障がいを持った子と触れ合う機会はありませんでしたが、カレイドに通う子どもたちと関わるようになってからは、「子どもってこうだよね」と勝手に決めていた固定概念が変わりました。正解は1つじゃない、と。じっとしていられない子どももいるけれど、それはそれで何か理由があってじっとしていられないのだろうな、とそういうことを考えられるようになりましたね。日々勉強させていただいています。カレイドの子どもたちはみんな素直。「おいしいね」と笑ったり「これ大好きなんだよね」って言ったり。そういった部分では障がいの有り無しで区別ってつけなくていいのかなって思うようになりました。

――毎日違った種類のおやつを準備していただいたり、いつも子どもたちのためにありがとうございます!たくさんカレイドとの関わりを持ってくれるのは、なぜですか?

綿貫 こちらこそ、いつもお菓子の注文をいただいてありがとうございます。おやつの詰め合わせを考えるのも楽しいですよ!一緒にイベントをしたり、出張販売でおしゃべりしながら駄菓子を選んでもらうのも、とても楽しいです。子どもたちは個性豊かだし、ちゃんと自分を表現できる。子どもたちとの触れ合いや先生方とのやり取りを通して、自分の視野が広がったようにも感じています。

ぬの物と駄菓子 さんなや

新潟県村上市田端町14−3

TEL:0254-62-7931

営業時間:11:00 〜 18:00

定休日:不定休

※ さんなや公式Facebookをご確認ください→https://www.facebook.com/n.d.sannaya/