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元美浦トラックマンの競馬血統ブログ

キャロットクラブ 1歳馬考察 ダブルゴールドの2016

2017.08.27 12:13

ダブルゴールドの2016 募集価格2800万円

清水久厩舎 ノーザンファーム生産

父クロフネ 母父ゴールドアリュール

まず、クロフネ産駒を語る上で牡馬と牝馬で適性がまったく異なることが重要。牡馬はRoberto的なパワーが伝わりやすく、芝マイル~中距離やダートで活躍する馬が多く、ダートでは重賞級が出づらい。一方、牝馬はフレンチデピュティのキレが伝わりやすく、芝短距離で重賞級の馬を輩出するが、ダートはあまり走らない。

本馬はRoberto×Nureyev×Mr.Prospectorの配合を持っており、増幅されたパワーによってダート馬になりそうな印象。実際、ゴールドアリュール×クロフネの血統構成では牡馬はダートでの勝ち上がり率が高いものの牝馬は1頭も勝ち上がれていない。


本馬を考察する上で一番の魅力はクロフネ×Bright Tiara牝系のニックス配合だ。3代母Bright Tiaraはフレンチデピュティと血統構成が似ており、Northern Dancer、Bold Ruler×Princequillo,Eight Thirty≒Good Exampleが父母相似配合となる。フレンチデピュティの成功パターンであるEight Thirty≒Good Exampleを持つのも活躍馬を輩出している要因だろう。

このニックス配合を持つ馬は下記8頭が該当し、牡馬に限ると4頭すべて勝ち上がり1頭当たり賞金は6603万円にもなる。ゴールドティアラを母に持つゴールデンハインド、ロングロウがOPまで勝ち上がっているのは偶然ではない。


【総評】

多くの活躍馬を送り出しているニックス配合に加えダート的なパワーを増幅させた血統構成で牡馬であれば配合的に非常に良い。ダートで活躍しても不思議ではないが、冒頭に書いたようにクロフネ産駒の牡馬はダート重賞では壁が高いのが少し残念なところだ。

上記のニックス配合の総賞金を見れば募集価格2800万円は割高には思えず、条件戦でしっかり走るようなイメージで一口馬主として十分楽しめそうな1頭と言えそう。


堅実性  ★★★★★

大物感  ★★☆☆☆

お買い得 ★★★★☆