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クロネコのクロとボク

クロネコのクロと青い花瓶0903

2017.09.02 21:55

 店の奥のレジの前にいた、ガラス細工屋のおじさんが、ボクを見て立ち上がる。話し相手が来た、という表情で店の奥へ行こうとする。コーヒーを淹れるために。


 でも、振り返って、もう一度ボクを見た。


「それはバラかい」


「そう。家の窓辺に置こうかと。気分はバラなんです。」


「ちょっとコーヒーを淹れてくるから、待っていなさい」


 そう言って、やっぱり奥へと消えていった。ボクは、いつも通り店の中の商品を見る。