〈COLUMN〉‐横尾 香央留さん‐に聞くAVRILの糸の使い方
どんな風にAVRILの糸を使っているのかを紹介していくコラムです。
虫が喰われたセーターや、穴が空いてしまった衣類を「お直し」する。
横尾 香央留さんのお直しは、元通りに復元する「お直し」ではないんです。
あえて目立つように、カラフルな糸で、時には直す前にはいなかった動物やモチーフがぴょっこりついて、手元に戻ってくる…。
そんな素敵なクリエーションをされている方が、AVRILの糸を使ってくださっている、
ということを知ったのは、「お直しとか」という1冊の書籍を拝見してから。
お直しの他にも、編んだり、刺繍をするように飾り糸を使ったりして作られた
横尾さんが生み出す楽しい糸の使い方を紹介したいと思いました。
【横尾 香央留さんにお聞きしました】
‐AVRILの糸をどのように使っていますか?‐
「かぎ針編や刺繍を用いたイラストを描く際に使用することが多いです。
以前『フィガロジャポン』にて連載されていた村上香住子さんのエッセイ、
『トマトの泪』のフレームを刺繍とニットの組み合わせで担当していたことがあり、
その時にAVRILさんの糸をよく使用させていただいていました。
近所にお店(AVRIL吉祥寺店)があるのですぐに買いに行けますし、
いつもおもしろい糸を作ってくださるので、それらをどのように使えるか考えるのがたのしいです。」
ふち飾りに、ヒバナを使用してくださっています。
よく見ると、ひつじさんのもこもこの毛にも、ヒバナが編み込まれています。
ポップコーンをくわえている姿がとってもキュートです!
ポンポンモールは、ふち飾りだけでなく…よぉーく見ると
フクロウにちょこんと乗った、イモムシにも使われています!
いろいろな発想を形にする横尾さんのセンスが1枚のフレームにぎゅっと詰まっています。
‐横尾さんからのお知らせ‐
LA GALERIE DES NAKAMURA にて展覧会を開催いたします。
〈カコヲカコウ〉
会期:9月16日(土)~10月9日(月)
横尾香央留
(手芸家)
ファッションブランドのアトリエにて手作業を担当した後、2005年独立。
刺繍やかぎ針編などの緻密な手作業による作品を発表している。
今回紹介した糸
ヒバナ
10gあたり 約80m ¥350+税
アクリル 65%・ナイロン 23%・ポリエステル 12%
ポップコーン
10gあたり 約16m ¥250+税
ナイロン 100%
ポンポンモール
10gあたり 約23m ¥350+税
ナイロン 82%・レーヨン 18%