呼吸の続き2
末端の循環不良があると外呼吸にも影響があるということでしたが、もちろん逆もあります。
内呼吸の状態が悪くて外呼吸が弱る。
ということもありです。
基本的に内呼吸と外呼吸なんてわかれてないので相互に関係するのは当たり前の話しなんですけどね。
風邪をひいて手足が冷たくなり頭が熱くなることってあります。
手足を温めると発汗し風邪がよくなることもあります。
特に足は心臓から遠い末端です。
それでなくても循環不良の起こしやすい場所です。
足温めて風邪が楽になるのも外呼吸と内呼吸の関係から言えば当然と言えば当然なのです。
ただ面白いのは足全体を温めた場合と膝だけとか足首だけとか温めた場合に作用の違いがあるようです。
刺激というのは、面積が小さければ小さいほど強くなります。
鍼で軽くつっついた場合と10センチ四方の板で叩いた場合。
同じ力ならどちらが強い刺激が考えなくてもわかりますよね。
これと同じで温める面積や場所によっても効果が違うということです。
鍼はもっとも小さな面積で体表面を刺激します。
つまり刺激の信号が高いと言えます。
それではどこを刺激するのか?
という問題がでてくると思います。
それを決めることが重要ですからね。
まずは触ってみて冷えていると感じるところは温めるといいですよね。
今は非接触の体温計もあります。
温度が低いところを積極的にあたためるのも効果的です。
また、ムワっと暖かい温度と刺すように高い温度とも刺激の度合が違います。
刺激時間も違いますよね。
そう考えると様々な条件があることに気づきますよね。
ただ温めればいいとか、ただ冷やせばいい。
というものではない訳です。
呼吸の話しから温める刺激の話しにまでなりました。
全てはつながっています。
鍼もお灸もこういう原理を使った刺激と言えなくもない訳です。
面積を小さくする。
温度を変える。
刺激の程度を変える。
それだけでもありませんが・・・。