MacGregor MT Tourney Iron RMT2 1966
2015.11.06 13:00
生産年式 1966年
一見するだけで全くフラットなバックデザインが、クラシックを通り越してアンティークなイメージをもたらすモデルだ。この時期になぜこうしたモデルをリリースしたのか、やはりその意図を解明する手段はない。マクレガーブランドが典型的なアメリカの企業体だとすれば、そこにはマーケティング戦略なるものがあって、意味のある製品企画であったはず。それを語るには想像でしかないので控えることにする。このモデルは1965年に登場したMTアイアンのマイナーチェンジ版。と言っても、初代からして同じフラットバックで、セラミックの全面フェイスが、一部のデザインフェイスになったり、バックデザインにある扇型の羽が一枚減っていたりと、大きく機能を変えるものはないが、相変わらず年式による差を細かく表現している。マクレガーによると、パワー集中デザインとか、アンダースラングに似たかかとを出したホーゼルなど、いくらかのアイデアが盛り込まれているとある。しかしながらパワーの集中を予感させるデザインは全く見えてこないし、アンダースラングに見えるホーゼルは、多くの場合フラットすぎるライ角となったため、ストレートなホーゼルに修正されていることが多い。また、そのホーゼルデザインの効果については、一般的に知られる重心距離を短くする効果を狙ったものではなく、アドレス時にグリップを体に寄せる効果があると謳っていた。
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