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アニミズム探検隊!*Vol.8 アマテラスの天岩戸・・☆

2017.08.29 02:12



〜神生みの女神・イザナミが最後に火の神を生んだ聖地〜



三重県は伊勢神宮を中心に、

トラディショナルな神社からマニアックな神社まで

多く点在する。


アニミズム探検隊としてはついついマニアック路線に

走りがちだが、

少なくとも感心するのが

このせまいニッポンには素晴らしいエネルギーが

ギュッと詰まっている聖地が至る所にある・・

と言う事だ。


それは豊かな自然を持つ風土と、

自然と共に共存して来た日本人たちが

ずっと大切にして来た目に見えない宝物・・。


そして時にその自然から沢山のエネルギーを

頂いて生きる活力にしている。


そう・・

誰もが自然からエネルギーを頂けると

信じている。


だからパワースポットへ足を運ぶのだ。


そんな日本人は昔から『死後の世界』を信じ、

崇敬し、そして蘇生をする事で

御霊(みたま)は新しく輝きを増し

強化されていくと思われていた。


それは天皇や皇族たちが平安時代に大流行した

『熊野古道』へ繋がって行く。


この『蘇生』は決して肉体を持つ人間の世界だけではない。

神々の世界にも『蘇生』伝説がある。


解りやすい所で神々が住まう『お社』も

『遷宮』と言う形で蘇生させているし、


岩に宿る『道反之大神(チガエシノオオカミ)』は、

現世と黄泉の国の間に存在する神様だ。


その事から黄泉の国と岩は切っても切れない関係がある。


最後、火の神を生んで黄泉の国へ旅立った

イザナミの御陵は、岩そのものが御神体だ。


三重県にもイザナミの御陵は存在するし、

島根県にも

『揖屋神社』

『黄泉比良坂(よもつひらさか)』

『比婆山』

『岩坂陵墓参考地(いわさかりょうぼさんこうち)』

『佐太神社』etc・・


など数多く黄泉の国と関わりの深い聖地がある。

そんな中、特に三重県・熊野に鎮座される

イザナミの御陵『花の窟神社』はお気に入りスポット。


何故か今年の初詣にわざわざ足を運んでしまった・笑。



数年前まで本当にひっそりとしたお社だったが

近年、神社の前に道の駅が出来て賑わいを見せている。


でも、此処はどんなに参拝客が増えたとしても

一切のブレは無い。


逆により多くの日本人を黄泉の国へと誘い、

魂の蘇生させているのかもしれない・笑。




〜5年前に撮影したイザナミの墓〜



日本書記に記されている『日本最古の社』は


『ほと穴』と呼ばれる巨石の岩陰に

イザナミは葬られた。


なので岩そのものが御神体。


それにしてもアマテラスの国、三重県に

何故、黄泉の国が存在するのだろうか??


と昔から不思議に思っていた。


神話の中で『天岩戸伝説』がある。


アマテラスが天岩戸へお隠れになる話だが、

皆既日食説など様々な諸説も存在する。


そして勝手な仮説だが、


『天岩戸』はアマテラスの『蘇生』を

意味し、岩戸から出て来たアマテラスは

パワーアップして、

神々が住まう高天原の中で最高の

地位を確立したのではないか?


と想像した。


常に『陰』『陽』のバランスを考える日本人は

太陽神・アマテラスを鎮座させるスポットに

その真逆の『黄泉の国』を作り

永遠の繁栄を願ったのかもしれない。





巨石・『ほと穴』の上にもち米の藁縄で作られた大縄が

海に向かって伸びている。

7本の藁縄は

イザナミが産み落とした『火・水・土・風』の神々を表し、

幾何学模様の3つは


黄泉の国から戻ったイザナミの夫

イザナギが禊をして生まれた三貴神


『アマテラス』『ツクヨミ』『スサノヲ』


 を表している。


全てが原始的な花の窟・・

何度訪れても痺れる程カッチョ良い・笑。


そして黄泉の国のお社へで一旦、邪気を祓い落とし

最後の仕上げでアマテラスの聖地『大馬神社』で蘇生する。




最後に余談だが

『産田神社』の狛犬は

本当にぶさかわで可愛い・笑。


一体、何時頃?誰が?制作したのか調べてみたい・笑。




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