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石にされてしまいました【天使突抜 百物語~4本目~後記】

2017.08.29 02:35

ごきげんいかがですか、

うっか母ちゃん満茶乃です。


先週金曜日8/25は

art space 寄す処さんでの恒例企画

「天使突抜 百物語~4本目~」

を開催させていただきました!!!

撮影:実冬様

今回の演目は

はじめて近世の作品

小泉八雲こと ラフカディオハーン

「怪談」より『耳なし芳一』

やらせていただきました。


八雲の感じた日本の風景や、

八雲の目線を大事にしたくて

はじめて、男語りにしてみました。


私の怪談の語り口は、

ふだん、粘着質な女語りなのです。

それを、

すっきりと力強い男語りにすることで

表現できるものが、あるのかなと。


そして、

「天使突抜 百物語」の初回に上演した

「耳切団都」(みみきりだんいち)

との違いも、おおきく出せるかなと思いました。

ありがたいことに、感想もたくさん頂戴しました。

しかも、

とても丁寧にかいてくださったご感想ばかりですので

極力省略せずに、お伝えしたいと思います。



「腕をあげられましたね!今回も楽しかったです。」 K様・男性


「 鎧兜の使者が近づいてくる音、
 重い門が開く音。
  芳一の琵琶語りを聴いて 平家の女たちが泣く細く長い声。。。  
満茶乃さんの

すばらしい声と達者な語りに引き込まれました。
  そして後半、 和尚さんが芳一に説得するところでは今度は 落語みたいな所作もあり、目でも楽しませてもらいました。 
  薩摩琵琶の中澤緻龍さんもすばらしかった。

 シルクロードを通って伝わった楽器らしい その異国情緒のある音色は 時代をも超えて私を異世界にいざなってくれました。

 耳なし芳一が終わると琵琶の独演。
 “平家物語壇ノ浦の段”は圧巻でした。」
 M様・女性

撮影:N様

「薩摩琵琶 語り 扇子 
この3つの「アイテム」で 「妖」の場を作り出す演出は 
さすがとしか言いようがありません 

 古典怪談は ホラーなどと比べると

 恐怖というよりは 「人の業」の深さを
 悲しみを持って伝えるという感じでしょうか? 
 ~中略~
今回は平家物語の
 有名な序章から 「耳なし芳一」へと続いていくのですが
 敗者としての平家の 

この世への「未練」の感じがすごく出ており

 その悲しさが
「妖」の氣をぞんぶんに 伝えてくれます

 お二人の公演を拝見して

 京極夏彦氏の 
「覗き小平次」
 「数えずの井戸」など 
怪談に新たな切り口で 表現させたのを思い出させます。

 お二人の職人的な「技」と

 いきの合った掛け合いが素晴らしいのでしょう

 公演の方は この日も満員御礼
 私も今後 リピーターになりそうです。」
 N様・男性

撮影:寄す処 沼沢さん

「楽しゅうございました!
 天使突抜百物語初参加でしたが、琵琶触れたり本格的な語りが聴けたりと楽しいこと尽くめでした!
  ~中略~
天使突抜という地名の名前は

五条天神宮由来の義経と弁慶出会いの土地で
 ~中略~
その所縁の地で平家もの由来を演る、痺れましたね(*´◒`*)」
 M様・女性


撮影:N様

「何と言っても、 間 が素晴らしい。

 あの、間 が  怖さ、不思議さ、

そして、温度感 が伝わり 

まるで、その場に居るかのような気分になりました。

  また、首の使い方が、とてもお上手で、 

幽霊が、話す時、 首を固定して、顔だけ動かされるので、 まるで、ろくろ首の幽霊を彷彿させるようで、とてもよかったです。

          ~中略~

  そして、琵琶とのコラボにより、観客を飽きさせず、 クライマックスまで、一気に持っていかれた感じでした。 

  やっぱり、流石です!!」 U様・男性



ほんとうにほんとうに、こんな風に

たくさんの方から、客観的なお言葉をたくさん頂戴することができて

感激です。


怪談をさせていただく時というのは、

自分で史料を蒐集し、整理、再話して台本を書くので、

産みの苦しみも、怖さも、とてもあります。

でも、

楽しい時間を過ごしていただけると、すべての苦しみが、昇華されます^^

「石にされてしまいました」

と名感想を残してくださった、

アートエッセイストの実冬さんと。

手前のライト!?は沼沢さん(笑)

ステキなお写真、ありがとうございます!!!

空果梨堂の怪談の生みの親・寄す処オーナー沼沢さん、

薩摩琵琶奏者・中澤緻龍 兄さんと

沼沢さんの渾身の幽霊画の前で♡


いつもありがとうございます!!!