さらば、いとしのミニクーパー
長い付き合いの友人とお別れをしてきました。
最初に出会ったのは7年前。
違うお店にミニを見に行った際の帰り道、
対向車線の向こう側に君を見つけた。
赤い車体とサンルーフ。
少し目立ちすぎかなとも思ったけど、
綺麗な内装といくつものオプションに、
きっと前の持ち主は車好きの人だったんだねと、
一目惚れをして即決をした。
家族全員が君のことを大好きになった。
そこから、 色んな事があったね。
日本各地をぐるぐるしたり、
犬にボンネット乗られたり、
米軍の車に突っ込んだり、
屋根が閉まらなくなったり、
湘南台教室の目の前で煙を吹いたり、
色んな場所へ行って、色んな人を乗せて、
色んな音楽をかけて、色んな道を通った。
いつも、一緒だった。
10年と10万キロ。
あちこちにガタも来て、
いよいよお別れの日が近付いていることに、
僕も君も、なんとなく気付き始めていた。
そして、 君とお別れすることに決めた帰り道、
上がったまま戻らなくなった水温計に慌てた僕は、
またオーバーヒートかとレッカーを呼んでディーラーまで君を運んだのだけど、
異常はどこにもなかった。
なんだお前拗ねたのかって思ったら、
なんだか急に寂しさと悲しみが襲ってきて、
君がね、大好きだったことを改めて思い出した。
軽自動車じゃないくせに狭い車内は窮屈だった。
重いドアは狭い駐車場で開けるのが不便だった。
サンルーフが閉まらなくなって焦る時が数回あった。
後ろに人を乗せる時、いちいち前の座席を移動させるのは面倒だった。
エアコンの効きが悪くて汗だくになって乗った夏の日があった。
カーナビが純正じゃなくて謎の音楽が時々かかった。
維持費がかかってしょうがなかった。
でも、君が大好きだった。
この7年間、ありがとね。
多分他の誰より一緒に居る時間が長かった友人だから、
ずっと、忘れないからね。
ゆーっくり休んでね。
おやすみなさい。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
私事ですみませんでした。