Aimerという人~武道館公演を見て~
2017.09.07 08:00
どうも!toraです。
今回話題にあげるのはこの方。
Aimerさんです。
というのも先日…
彼女の初の日本武道館公演「blanc et noir」に行ってきたのです。
その感想も含め書いていこうと思います。
当日のステージはこんな感じ。僕は二階後方立ち見席でした。しかも北東…最初は全然見れないんじゃないかと不安でしたがまさかの360°ステージ。心配無用でした。
今回の公演のチケ、一般販売が10分で売り切れたらしく、発売日不幸にもバイトが入ってしまった僕の代わりにオカンが取ってくれました…ありがとう…(同じ時に同じく10分でチケが売り切れたのがリアムギャラガー。行きたかった…)
1stアルバム「Sleepless Night」収録の「Twinkle Twinkle Little Star」からスタート。1stの冒頭を飾るこの曲から始まるのは少し意外でしたが、何だかんだで1stも5周年。そう言われるとそこを狙ったのかなぁとも思いますね…
今回はベストアルバム「blanc」と「noir」を引っさげての公演とあり、そこからの選曲になると思ったんですが、続く曲はまさかの「スピカ」。マジかよシングルのB面じゃん…いきなりの意外なチョイスに驚かされました。
今回のセットリストの特徴にベストアルバム「blanc」と「noir」からの曲をそれぞれ固めていた事。(セットリストは最後に貼っつけます)
というのも「blanc」はバラード系の楽曲中心、「noir」はロック寄りな楽曲中心で構成されていたわけです。
で、最初は「blanc」パート。ここでもやはり「あなたに出会わなければ~夏雪冬花~」「星屑ビーナス」「Re:prey」と1stからの曲が多かったです。ガンダムUCやFateシリーズの曲が出る前に発売された1stはこう言ったバラード系の曲が多く、彼女の原点はやはりここなのかと感じましたね…
他にもandropの内澤崇仁提供の「カタオモイ」やRADWIMPSの野田洋次郎提供の「蝶々結び」も披露。この辺は4th「daydream」でも人気が高い曲なのでほぼライブお決まりになってきてるような気がしますw
個人的な話、正直「蝶々結び」は特に好きな曲ではなかったのですが、今回のライブでのアウトロのギターソロがすごく良かったです。弾きまくってましたw
さらにベストアルバム収録の「March Of Time」もライブ初披露(だよね?)でした。
そして後半「noir」パート1曲目はTK from 凛として時雨提供の「us」。やったぜ。これめっちゃ好き。今回でAimerさんのライブは3度目で、偶然にも全てのライブでこの「us」を聴いてるんですが、毎回この曲が個人的なハイライトになってしまうんです。どうにもTKの中二病感ある曲と世界観がAimerさんにいい感じにマッチ…この曲での迫り来るようなAimerさんの歌は本当に鳥肌モノ。さらに照明や演出も実に素晴らしいものになってました。
今回の武道館公演、この「noir」パートが本当に凄いことになってました。具体的にはもう「Fate祭り」。ここからFateシリーズの楽曲4連発です。「us」から流れるように始まったのは「holLow wORlD」。さらに「Last Stardust」「Brave Shine」と続きます。そしてここで新曲「花の唄」も披露。「劇場版 Fate/Stay Night [Haven's Feel] Ⅰ.passage flower」(正式名称が長い!)の主題歌、初披露です…なるほどこれに合わせたわけか…重くずっしりとしたバラードでFateの世界観にとてもマッチしてました。(Fateまだ見始めたばかりなのであんまりとやかくは言えませんがw)今回はピアノの弾き語りバージョン。恐らくシングルバージョンはより壮大になっているんじゃないですかね…楽しみ。
さらにそこから「RE:I AM」と続きます。これも好き。カラオケ行くとこれで〆る(知らんがな)。今回はオリジナルよりも少し抑えた感じのバージョンでしたが、それでもカッコイイ。澤野弘之ありがとう。
自身の歌に対する思いをMCで述べたあと続いたのがベストアルバムに収録の「zero」。モード学園だかのCMソングになってるんで聴いたことあるんじゃないでしょうか?この曲、ロックソングというよりは「ロックで用いる楽器を使ったエレクトロ」という印象で、少し無機質な感じのする曲に聴こえてたんですが、MCやピアノをより強調したミックスでオリジナルよりもより生き生きと力強い印象を受けました。「歌を歌う」ということに対するAimerさんの強い意志を感じられる曲だなと再確認…これは間違いなく今回のハイライトの一つでしょう…
ラストはみんな大好きワンオクのtaka提供の「Stars In The Rain」で本編終了。やはり「noir」の曲では彼女の歌声はより力強さを増し、胸を締め付けてきますね…
メンバーが物販のTシャツに着替え、アンコールがスタート。ここでも1stからのオサレダンスナンバー「AM 02:00」から始まりました。Aimerさんの曲には他にも「AM 03:00」「AM 04:00」という曲もあり、前回と前々回のツアーではこれら3曲をメドレーで披露してたんですが、今回は「AM 02:00」のみ。やはり今回は原点の1stに少し重きを置いたチョイスになったみたいですね。
そして更にここでも新曲「ONE」を披露!意外や意外、最近のColdplayやらバンプに見られるようなキラキラしたポップな楽曲になっており、ビックリしました。
最後はデビュー曲「六等星の夜」。この曲でライブを締めくくるのはもう定番となってます。ここでファンの一部がスマホのライトを付け始めました。先週のサマソニのFoo Fightersでも見たアレです。
(↑こういうやつ)
ここまでは行きませんでしたがチラホラと明かりが。中にはサイリウムをつけてらっしゃる方も。観客の方が自然と始めたであろうこのスマホライト。綺麗でした。もうルールとか関係ないね!
僕自身にとって3度目のAimerさんのライブ、そしてこの武道館公演を通して感じるのは、やはり彼女の声は唯一無二であること。
ハッキリ言って、彼女は歌唱力と言うよりは声質や歌い方で勝っています。
ある意味カートコバーンっぽい気がするんです。彼は特別歌が上手いわけではなかったと思うのですが、それでもやはり彼の声、そして腹の底から絞り出すようなあの歌い方がウケたんだと思います。
それに似たようなことが言えると思うのです(彼女が下手だという意味ではありません)。いつだかのインタビューで澤野弘之が「僕にとってボーカルというのは楽器の一つ」と言ってました。Aimerさんの声を聴くと確かにそうだと感じます。現在トヨタホームのCMで彼女がカバーした中島みゆきの「糸」が起用されていますが、完全に彼女の色に染まっていると思います。
それでいて彼女はパワーアップしているのです。1stの時と比べるとやはり力強さと深みが増しています。彼女は本当に「歌うこと」が好きなのだなと感じました。
今回の武道館、「これまでを振り返り、気持ちを新たにまた進む」といったようなテーマを感じました。だから原点である1stからの曲が比較的多くセットリストに入っていたのかもしれません。そして、ベストアルバム収録の「zero」という曲は大きな意味を持つ曲に感じました。
MCで「いつもと変わらないライブにしたいけど、やはり特別なライブになってしまう」と言っていたのが印象的でした。明らかにAimerという歌手にとって本公演は大きな意味を持つ、そう思わせたライブでした。
”夜”をテーマに掲げた1st~3rdアルバム、様々なアーティストとコラボした4th、そして今回のベストアルバムと武道館公演。はっきり言って今後のAimerさんがどうなっていくのか全く見当がつきません。楽しみでしょうがない。
Aimer Live at Budokan "blanc et noir"
1.Twinkle Twinkle Little Star
2.スピカ
3.あなたに出会わなければ~夏雪冬花~
4.星屑ビーナス
5.Re:pray
6.カタオモイ
7.March Of Time
8.蝶々結び
9.us
10.holLow wORlD
11.Last Stardust
12.Brave Shine
13.花の唄
14.RE:I AM
15.zero
16.Stars in the rain
~encore~
17.AM 02:00
18.ONE
19.六等星の夜
(文:tora)