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道島塾長の”VIVA! 80's” -vol.4- / ニール・ヤング

2017.08.31 10:00

道島です。今週は2017リマスターの再発ベスト『ディケイド~輝ける10年』をリリースしたばかりのニール・ヤングを取り上げます。

ニール・ヤング「ディケイド~輝ける10年」

2017/8/30 発売

¥2,900+税/WPCR-17808/9


ニール・ヤングは80年代の主要な時期が、キャリアとして迷走していたと一般的に思われていますが、この時期はゲフィン・レコードの契約時期とほぼ重なっています。リプリーズ・レーベルを離れて、ゲフィン・レコードと契約したものの、非常に関係は悪かったようで、ニール・ヤングは自らの自伝の中で

「“ハーヴェスト”のようなヒット作を求められたが、拒んだ」

「ニール・ヤングらしからぬレコードを作っていることを理由で告訴された」

と語っています。


自伝を読むと、デヴィッド・ゲフィンが手掛けていたアサイラム・レーベルがアーティストにとって素晴らしいレーベルだったために、きっとゲフィン・レコードもそのようなレーベルになると考えて、移籍したように思われます。

ただ、ニールの思い通りにはいかなかったようです。ただ、デヴィッド・ゲフィンが現場に立っていなかったからうまくいかなかったとニール・ヤングは思っているようで、

「すべては終わったし、今もデヴィッドは好きだ」

と自伝で語っています。


ニールはこの後、リプリーズ・レーベルに復帰し、89年のアルバム『フリーダム』で完全復活を果たします。このあと90年代の中盤、パール・ジャムとの共演作『ミラー・ボール』くらいまでは、新たなキャリアのピークを築きました。

私がワーナーに入ったのは92年のため、一番初めにプロモーションしたのは92年の『ハーヴェスト・ムーン』でした。この作品をきっかけに、ニール・ヤングの過去作品を聴くことになったのです。


さて、そんな過去作品を振り返る際にぴったりの作品が今回の再発ベスト『ディケイド~輝ける10年』です。

バッファロー・スプリングフィールドでのデビューから、ソロ、CSNY、ソロのキャリアの中で、音楽性もめまぐるしく変わっていきます。味わい深いアコースティック作品から、激しいギター・サウンドの作品まで、ニールの魅力を堪能できる1枚となっています。

9/8には1976年にレコーディングされながら、未発表だったアコースティック・アルバム『ヒッチハイカー』が発売となります。こちらも味わい深い1枚に仕上がっています。

「ヒッチハイカー」<SHM-CD>

2017/9/8 発売

¥2,457+税/WPCR-17885