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夫婦のすれ違いで片付かなかったキッチンの話

2017.09.01 05:02

皆さんは一緒に暮らしている家族やパトーナーに対して

「もっと片付けてくれたらいいのになあ」と

不満に思ったことはありませんか?


片付けに関する相談のなかで、一緒に暮らしている相手に関することって実は多いんです。


私の実家でも、両親の間で長年お互いに不満に思っていたことがありました。


今回は私の実家の

「すでに定年退職し、老後を楽しんでいる父」と、

「パートで働きながら、仕事以外の活動にも忙しく取り組んでいる母」

夫婦二人の話です。



【1.収納しきれない食べ物】


「キッチンとかテーブルにいつもモノが溢れているのが嫌や」


私がライフオーガナイザーという「片付け」の仕事を始めてから、実家の片付けにも取り組んでいる中で、キッチンについて母がこんなことを言っていました。


食べることが好きなうちの家族。


レンジ棚にはお菓子やパン、レトルト食品がたくさん収納されています。(上記写真)


しかし、ここだけに収まらない食べ物が、テーブルやキッチンの作業スペースなど、部屋のあちこちに置かれていることも。


棚の使い方がイマイチしっくりこない。使いにくいから別の場所に置いてしまう・・・


気付けばいつも、キッチンで何かする度に「片付けてから」でないとスペースがないというのが状態に。


モノが収まらずキッチンの使いづらさにストレスを感じながらも、「安いから」「新しいのが出てたから」「普段売ってないものがあったから」なんて言いながら、ついつい買いすぎてしまう母。


父はとにかく食べることが好きなので、母が食べ物を買いすぎても何も言わず、昼食や間食に溜まった食品を消費していましたが、モノが溢れている状態にはストレスを感じていました。




【2.ふたりの本音】

母「棚にもっとスペースがあればなぁ」

僕「そもそも買ってくる量多くない?」

母「でもお父さんのお昼とか、いるやろう? お父さんはすぐに食べてしまうからあっという間になくなるし、なかったら困るやん」

僕「お父さんは『お母さんが買ってくるから食べる。本当は別になくていいけど、食べていかないと賞味期限切れていくし、食べなあかんやん』って言ってたで?」

母「え?!じゃあ必要なかったの?!」



母が買ってきた食品は、「昼食を用意してあげられないのが申し訳ない」と、自分が仕事に出ている間家にいる父のために買っていたものでした。


母は買い物自体は好きな方ですが、本音を言うと

「お金かかるし、荷物重なるし、いつも同じものやと飽きるやろうから考えて買わなあかんし」と、少し負担になっていたそう。


しかし、父は父で、母の「今日は成城石井でこんなん売ってたで!(笑顔)」という普段の会話から、「お母さんにとっては買い物がストレス解消になっているから、文句は言わないでいてあげよう」と思っていました。


父は本当は、近所のなじみの八百屋や魚屋を散歩がてら買い物に行ったり、冷蔵庫にある余り物で料理することも好きなんです。


でも母がたくさん買ってきた食べ物の消費期限を気にしながら、仕方なく家にあるレトルト食品を食べていました。


ほんの些細なすれ違いですが、このことが原因で、

「片付けないキッチンまわり」「食べ物が多く収まらない」

という状況になっていました。


簡単に話をまとめていますが、実はこの状況、数年に及んで二人を悩ませていたんです。


それぞれがお互いに対する思いやりがありながらも、

少しのすれ違いで空間が整わず、ストレスを感じてしまっていました。




【3.ライフオーガナイザーがヒアリングに時間をかける理由】

私たちライフオーガナイザーは「思考の整理」を重視します。


片付け作業の前に必ずヒアリングを行います。


それは、現在の状況に至った経緯や、普段はご本人でも気付かないような想いを紐解くためです。


単に「モノの多さ」「収納するスペース」だけに注目してしまうと、今回のような発見はなかったと思います。


もちろん、棚の収納方法もオーガナイズし、テーブルやキッチンにはモノが溢れなくなりました。


※漠然と使うのではなくどこに何を置くかを仕組化。スペースを仕切ることで買いすぎも防止。2人とも細かい仕切りは苦手なので、仕切りはざっくり。




【4.片付けによって起きた暮らしの変化】

以前と比べ、ただ空間が片付くだけでなく、両親の間で「2人の暮らし」についてのコミュニケーションが増えました。


その後、母は父の昼食は本人に任せることで、

「昼食のメニューを考える手間」「買い物の時間」「買った荷物」を減らすことができました。


父は、家にある食品の賞味期限や在庫量を気にせず、自分の好きな買い物や料理を心から楽しめるようになりました。


自分の家族のオーガナイズは正直なかなか難しかったのですが、

少し家族の雰囲気があたたかくなった気がして、私もうれしかったです。


もし、皆さんの中で家族の片付けで悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、お互いの気持ちを確かめる「思考の整理」から始めてみてはいかがでしょうか。


新しい発見があるかもしれませんよ!




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