2017.8.30 第60回フェニックスバトル
この日のメインは井上拓真の復帰戦。
それもベテラン久高と。
これはお互いにとって厳しいマッチメイクだなぁと。
下手したらお互いに評価を下げあうんじゃないかといらぬ心配をしてましたが...
第1試合
○保田克也(1R 1分2秒 KO)レネ・アリゾナ●
国体優勝の実績を持つ保田が試合開始早々プレスをかけ、レネを下がらせる。
コーナーに詰まったアリゾナに左ストレートがヒット。
これが決定打になり保田が秒殺デビューを飾る。
第2試合
○中嶋一輝(1R 26秒)レスヌ・スンダバ●
開始早々中嶋の左ボディが見事にカウンターで決まりスンダバが悶絶。
そのまま10カウントで立てず、保田に続き見事な秒殺勝利。
第3試合
○太田啓介(6R 2分3秒)名雪貴久●
4Rまではほぼ互角の展開。
有効打の太田、手数の名雪といったところ。
5R以降名雪にダメージがたまって行き、
6R太田の右ストレートがクリーンヒットしたところでレフェリーが試合をストップ。
太田がサバイバルマッチを制した。
第4試合
○翁長吾央(3R 2分52秒 TKO)ジョン・バジャワ●
初回から翁長がプレスをかけバジャワを後退させる、
時折コーナーにつめ連打で追い込む翁長。
3Rに左ボディでダウンを先取。
立ち上がったバジャワに勝負所と見た翁長がラッシュ。
バジャワがガードを固めて動かなくなったの見てレフェリーがストップ。
翁長が11月の挑戦者決定戦に向けて好調アピールした。
第5試合
○井上浩樹(2R 7秒 TKO)青木クリスチャーノ●
広いスタンスで圧力をかける井上に対応する青木。
青木のジャブにカウンターを合わせる井上。
1R中盤に井上のボディストレートが青木を捕らえ、たまらずバランスを崩す青木。
1R井上有利でラウンド終了。
インターバルは終わっても立ち上がれない青木。
そのまま棄権し、井上のTKO勝利に。
この日の裏メインと思われた試合は予想外の結末に...
第6試合
○松本亮(5R 1分36秒 TKO)ジェイソン・ブタールブタール●
試合開始しばらくは相手の様子を見る松本。
ジェイソンは大降りのパンチを振り回していく。
2Rに動きを見切ったか、打ち下ろしの右で松本はダウンをゲット。
ジェイソンが立ち上がり再開。
ここからは松本は一方的に攻め、さらに左フックダウンを追加。
3R意地を見せたいジェイソンが大きくパンチを振っていく。
大降りで出所がわかりづらいパンチにやややりづらそうな松本。
それでも5Rにカウンターでダウンを奪い、
なんとか立ち上がったジェイソンを追い込みレフェリーがストップ。
KOしようと思って大振りになってしまった語った松本。
今後はバンタム級日本王者赤穂、Sバンタム級日本王者の久我との対戦が見たい!
第7試合
○井上拓真(10R 判定3-0)久高寛之●
序盤拓真がスピードをいかんなく発揮し久高を翻弄していく。
しあし久高も冷静にパンチを打ち返して行く展開に。
拓真の左右のパンチを被弾しながらもジャブを起点に圧力をかけて行く久高。
一進一退の攻防は後半も続き、ついに久高のビックヒットが拓真を捕らえる!
このパンチを機に久高が前進!
ボディ、右ストレートを次々とヒットさせる久高。
拓真も負けじとフック、アッパーと応戦し確実に当てて行く。
7Rに拓真の右がクリーンヒット!久高を下がらせ連打を見舞う。
久高の左目の上を切り裂き一旦ドクターチェックで中断。
再開後逆に前に出る久高。
グローブを叩き打って来いと挑発!
これに拓真がこたえ激しい乱打戦に。
両者一歩も引かず大熱戦のまま試合が終了。
観客は立ち上がり、両者に惜しみない拍手。
判定は最大で6ポイントの差がついたが、ポイントほど差がない素晴らしい好勝負!
久高は11月に翁長と決まっていますが、カットが心配。
この日の興行は最初からKOが続き、負越し同士の意地の張り合い。
浩樹、松本の華麗なスキル。
そしてメインのすばらしい名勝負と私個人的には今年1番の興行でした!
Thid day AndStill 3 Award
Best KO:中嶋一輝
Best bout:井上拓真vs久高寛之
MVP:久高寛之