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元美浦トラックマンの競馬血統ブログ

キャロットクラブ 1歳馬考察 アナアメリカーナの2016

2017.09.03 13:01

アナアメリカーナの2016 募集価格2800万円

斉藤崇厩舎 ノーザンファーム生産

父ハーツクライ 母父American Post

ハーツクライの成功パターンであるナスペリオン血脈を複数持っており、母方がNorthern Dancer4・5×4があることから早期から活躍できそうな血統構成。ハーツクライ×American Postと言えばリスグラシューが有名だが、Never Bend×Vaguely Nobleを通じたナスペリオン血脈を共通して持っているあたりが明らかに狙って交配しているのが見て分かる。


また、本馬の牝系にあるBalbonellaとKendorの血統構成が似ているのだが、その両方がナスペリオン血脈を幾重にも重ねてナスペリオン血脈の塊とも言える配合で、ハーツクライの瞬発力を存分に引き出してくれそうな印象だ。


これだけ素晴らしい配合であればクラシック戦線を狙ってみたくなるが、やはり厩舎力は大きな不安材料だ。ノーザンファーム出身であることもあり期待されているようで、1歳世代には良血馬の弟妹を管理予定と今後注目の厩舎ではあるものの、故障やトラブルなどが多くまだ結果を残せていない現状では大きな期待を抱くのは早計だろう。


【総括】

配合的には申し分なくクラシック戦線で勝ち負けできそうな血統構成でリスグラシューのような活躍を期待したくなる。ただ、厩舎力に大きな不安があり、堅実に走ってくれそうではあるが、重賞級かと言われると少し夢を見すぎな感じがする。

この配合で募集価格2800万円は非常にお得で思った以上に人気を集めているようだが、×1や最優先で取りたいかと言われると疑問が残る。厩舎をあまり気にしない人、クラシックを狙える厩舎と思える人にはオススメの1頭。


堅実性  ★★★☆☆

大物感  ★★★★☆

お買い得 ★★★★☆