シェルターに住む
あれから30年。年齢も家族も物も思い出も増え、おそらく今が一番人生危機的状況で、混乱状態がmaximumな毎日だが、最低限健康だけ維持しているので何とか生きられている。
飢餓とかテロ、難民や戦争、内戦といった、避けられない被害ややり場のない怒りに狂っているような危機、ではないのだが、少し頭を冷やさないと、自分を失いそうになるので、記録して落ち着きたい。
日頃から物を管理するのが、歳を追う毎に不得手になってきているので、管理する物を減らしたい、と強く願い、制限してコントロールしている。
家族が、子供が多い。とにかく食費と教育費は仕方ないが、衣類や書類が嵩張り、家の容積率に対して日々飽和度が増している。
よって衣類は最低限に抑え、書類はデジタル化して管理したいと工夫している。
大家族だが家はminimal。一見、双方受け入れにくく、相対するものと捉えられがちだが、大家族だからこそ、minimalな思考でありたいと望む。
弾道ミサイルに核実験、と、日本周辺は物騒になり、いつ広島長崎の様な惨劇がまたおこるかもしれないという不安は拭いきれない。子供がいると尚更、どうしても未来を悲観的に捉えられざるを得ない。
非力な弱者として、身をどの様に守ればいいか、と、守りにばかり気がいく。シェルターの様な狭小空間で中長期暮らすのはどうか。例えばシェルターがあるとするなら、何を持ち込むか。
飲料、食料、空調、バイオトイレ、栽培作物、発電機、と、空気、食料、排泄、衛生、エネルギーを確保する為の装置は大掛かりだが、家族で共に何カ月か暮らすにあたって何を他に持ち込むか。思い出の品や、電子書籍、ゲームがあれば多少安心できる材料になる。
日本は狭い国だ。ハリケーンや竜巻は多くはないが、地下壕のようなものがあってもいいのではないか。高層よりは命が安全そう。突っ込まれることも、倒れることもない。ただ地下は湿気と浸水に注意したい。
狭い中で暮らすには、ベッドより寝袋、衣服は2着くらい、食事は1〜2食、ミスト入浴、スマホ。それから、子供達はゲーム、親は…やはり、電子書籍や活字の記録媒体(アルバム、日記等々)。未来はコンパクトにコンビニエンスで。上手くいくだろうか。