MARUTTOYS NOSERU レビュー
2022.01.14 05:34
今回のレビューは、1/12スケール MARUTTOYS より、
“NOSERU[ホワイトVer.]” & “NOSERU[イエローVer.]” です。
コトブキヤと造形作家、MiZ氏のオリジナルロボットシリーズ、
“MARUTTOYS(マルットイズ)” のコラボキット第2弾、
モビリティロボット “NOSERU(ノセル)” が登場。
清潔感のあるホワイトVer.と、スポーティなイエローVer.の2色が同時発売となりました。
第1弾キットのメンテナンスロボット、TAMOTU(タモツ)が、すでに限定のスケルトンVer.やメカトロ中部とのコラボ含めて7色発売され(さらに先日上位機種であるTAMOTU PROの発売も発表されたところですが)、さすがに食傷気味の感もあった(嘘ですよ・・ )ところに待望の新型登場ですね。
TAMOTUも可愛かったけど、今回のNOSERUも負けず劣らず可愛い。
本当、数年後にこういうロボットが普及しているような優しい世界になっていってほしいものです。
なおキットとしては、こちらもまたTAMOTU同様のカラバリ、アップデートでどんどん増殖していくんでしょうね。
カラバリはある程度TMOTUと揃えて欲しいという気持ちと、ガラリと違うパターンも面白いかな、と思う気持ちと半々ですね。
すでに初回からTMOTUにはないカラーが出ているわけですが。
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みに一部塗装での仕上げです。
モビリティロボット NOSERU
先進企業ATARASY(アタラシー)社が保有する広大な施設内の移動用、巡回警備用に開発したロボット。
TAMOTU同様、クラウドAIによって管理され、自動運転で目的地まで運んでくれるそうです。
警備用としてもワークモードへの変形でより広範囲を警戒することが可能とのことです。
ホワイトVer.
まず内部フレームのみの状態で。
今回のNOSERUもTAMOTU同様、外装を外した内部フレーム構造がしっかり再現されています。
頭部モジュールこそTAMOTUと共通ですが、全体のフォルムは大きく異なり、一応4本の脚部を持ち、強いて言うなら動物的なフレーム構造だったTAMOTUに対し、NOSERUは左右側面にタイヤを備え、一見したところ腕部や脚部に相当するパーツはありません。
生物など、とくにモチーフにしたものはなく、とにかく機能性に特化してデザインされた、というような感じでしょうか。
本体はトラス状のフレームで覆われています。
なおこのフレーム、完成見本では黄色になっていますが、成型色はほかのフレームパーツと同じダークグレーです。
前後のライトは表面をクリアパーツで再現。前方のライトの内側はシルバーで、後方はメタリックレッドで塗りました。
後ろのほうはイマイチ色がわかりませんが・・
タイヤはダンパーが可動して上下にスライド。
不整地でも安定した走行を実現(?)しています。
内側にはわざわざ別パーツでディスクブレーキを再現するこだわり。
ブレーキ、タイヤともに溝の向きが決まっているので組む際には注意です。
底部は前方でスタンド、後方で補助輪がそれぞれ展開、しっかり自立できるようになっています。
タイヤは基部で固定されていてい左右には可動しないので、方向転換などは補助輪の役目なのかもしれません。
本体が上方にスライド、さらに折りたたんでいたメインフレームを伸ばすことで大胆に伸長することができます。
さらに頭部したに備えた作業用アームが展開、こじんまりとまとまっていた通常形態から思いもしなかった異形へと姿を変えます。
なお、各部の展開、収納時にメインフレームおよびアームが干渉しがち。
もう少し余裕が欲しかったかな。
ちなみに、TAMOTUもそうでしたが、内部フレームは全体に挟み込み構造が多く、ユニットごとに分解できるようにはなっていません。
なので、ミキシングや本体の構成を大きく変える組み換えには向いていないキットではありますね。
そういうところはコラボキットの限界というか、なんらかの制約があるのかもしれませんね。
では外装を取り付けて、NOSERU完成。
雪だるまのような、あるいは起き上がりこぼしやこけしのような、ずんぐりとしつつも未来的なフォルムが可愛らしい。
すでに玩具のペットロボットでこういうシルエットのものもありますよね。
ただあれは上から縫いぐるみを被せて、変に生物的な感じを足しているところが個人的には気持ち悪く感じます・・
このNOSERUくらいむしろ無機質なほうが可愛いのにね。
外装にはつやがあり、艶消し加工がされている内部フレームパーツとは対照的です。
本体側面のライトはクリアパーツでの再現。
ちなみにクリアパーツはその側面のライトと本体前後のライト、そして頭頂部のセンサー部分が1枚のランナーになっていて、無色クリアとクリアオレンジの2色用意さており、どちらか好きなほうを選んで組むことができます。余剰もいくつか出ます。
頭部は内部フレームと同様、TAMOTUとほぼ同じデザインながら、頭頂部にちょんまげのようなセンサー追加されています。
乗用として使う際には、これがハンドル代わりにもなるのかな。
頭部の後方には乗用のシートがあります。FAGやメガミを跨がらせるのにちょうどいいサイズ感。
シート自体は3㎜軸による取り付けなので、外せばその位置をハードポイントとして使用できます。
頭部はそのまま180度回転できるほか、引き出すことで多少上下に角度が付けられるようになります。
また、外装はTAMOTUと交換も可能です。
正面首許(?)の外装を取り外すことで、ハードポイント(3㎜穴)が露出します。
ほか、全身に8箇所の3㎜穴があります。
ワークモード
先に内部フレームのみの状態で見てもらいましたが本体を伸長させ、正面の作業用アームを展開した形態。
外装を纏った状態でもなかなかの異形感があります。
作業用のアームは下図赤線の部分でロール可動、青丸でスイングすることでルに可動。
先端のマニピュレーターも開閉します。
オプションキャリー
背面に取り付けられる背負子が付属。
その名の通り物資積載のほか、ガバナーなど1/24スケール程度のフィギュア用の搭乗スペースとしても活用できます。
また、TAMOTUにも付属した3㎜軸ジョイントパーツも4つ付属します。
ただちょっと緩い・・
イエローVer.
こちらもまず内部フレーム状態で。
ホワイトVer.とは成型色が違いますが、それ以外はもちろん同じもの。
なので、各部詳細は割愛します。
外装を付けて。
こちらも外装の成型色が変わっているだけですね。
付属のオプションも同じものです。
しかし、最初にも言いましたがこの鮮やかな黄色はTAMOTUのカラバリにはなかった色なので新鮮。
あと、せっかくなので(?)頭頂部のセンサーにはクリアオレンジのパーツを使ってみました。
ワークモードでも。
異形だけど可愛い。
比較画像
まずNOSERU同士、内部フレーム状態で。
向かって左がホワイトVer.。右がイエローVer.。
それぞれフレームの成型色はダークグレー、ブラックグレーになっています。
フレームの成型色はTAMOTU含めて全部同じでもいい気もするけど、単体で見た場合はやっぱり外装とのバランスもあるかな。
外装を付けて。
どちらも可愛いですね。
今後はどんなカラバリが出るのか楽しみです。
まぁ、全部は買わないと思うけど・・
ワークモードでも。
一見可愛らしかったモノがその本性を現す・・
可変ギミックとしては定番なところでもありますが。
TAMOTUと。ともにホワイトVer.を並べてみます。
まず内部フレーム状態で。
繰り返しになりますが、頭部モジュールは共通。
それだけで同じ開発元だということがわかりますが、全体のフォルムはまったく違うものですね。
外装を付けて。
ともにホワイトVer.ということで外装の成型色、つや感は一緒です。
フレームだけだとかなり遠いものに見えましたが、外装が付くとぐっと近いものに見えるようになりました。
ただその用途、コンセプトは明確に違うことがよくわかります。
キットとしても組む過程、組んだあとの触り心地にもかなり変化があるので、シリーズの流れとしては非常によいチョイスだと思いますね。
ワークモードでも。
なにかが伸びるという点は一緒。
作業用アームのマニピュレーターの規格もほぼ同じものです。
以下、画像
通常形態では基本的に頭部以外動きませんので、アクションモデルとしては地味。
なのでなにか、誰かと組み合わせるて楽しむものかな、と思います。
もちろん、ただそこにいるだけでも癒やされるマスコット魅力はありますけれども。
というわけで、久々登場のレティ子に跨がってもらいました。
ふむ。なかなかイケナイ感じもしますが、たぶん本人たちはそんなこと(どんなこと?)頭の片隅にもないと思うのでよしとしましょう。
後ろから見えるとさらに・・まぁ、これはレティ子のせいですけどね(笑)。
なお、とくに固定するものもないので安定感は座らせる子によりけり、というところです。
創彩少女の場合は横座りが基本となるのでより不安定になります。
どうしてもという場合は、フライングベースミニの支柱なんかでNOSERUと繋げてやればいいかと。
それにしても、おまえ誰だよ?(笑)