KD ガルバトロン レビュー
2022.01.08 04:46
今回のレビューは、トランスフォーマー キングダム より、
“KDー16 ガルバトロン” です。
“トランスフォーマー ザ・ムービー” および、“戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー 2010” 、そしてネットフリックスで配信された “ウォー・フォー・サイバトロン” にも登場したディセプティコン(デストロン)の破壊大帝、メガトロンの新たな姿、
“新破壊大帝 ガルバトロン” が、
2021年のトランスフォーマー日本展開の締め括りとして、キングダムで発売されました。
同じキングダムで発売されたサイクロナス、スタジオシリーズで発売されたスカージに遅れること七ヶ月、ついに真打ち、ガルバトロンさまが発売されました。
残念ながらモール限定のアークの発売が2月に延期されてしまったこともあり、日本展開において2021年のトリを飾ることになりましたが、むしろ結果としては相応しい扱いになったのではないでしょうか。
個人的には、そもそもアークを1月発売のアイテムと一緒に注文していたので、端から2021年はガルバトロンで締め、ということだったのですが。
なお、その後1月発売のモール限定品も3月まで延期されることになったので、当然アークも3月まで来ません・・(悲)
気を取り直して、ガルバトロンさま。
日本で発売されたもので直近のリメイクとなると、レジェンズ版になりますかね。
海外ではタイタンズリターンとして発売されたもので、ヘッドマスター仕様のボイジャークラスになっていましたが、オリジナルの砲台モードへの変形のほか、新規にジェットモードへの変形が組み込まれたトリプルチェンジャーでした。
それからもう一つ遡ると、変形! ヘンケイ! トランスフォーマーで発売されたものはデラックスクラス。
前身であるメガトロンの近年の定番モチーフである戦車に変形する仕様でした。
今回のキングダム版は、やはりレーザーガンへの変形こそ再現されませんでしたが、砲台モードへの変形、そしてなによりロボットモードはアニメデザインを強く意識したものになっており、クラスもリーダーに昇格。
ファンが待ち望んでいた風格ある新破壊大帝として復活してくれました。
ガルバトロンの到着により、ザ・ムービーから2010に登場したデ軍の新戦力が最新リメイクでほぼほぼ出揃ったことになります。
感無量。
それでは、レビューしていきます。
ザ・ムービーにおいてオプティマスプライム(コンボイ)との一騎討ちに敗れ、さらにスタースクリームの裏切りで宇宙に放り出されたメガトロンが、ユニクロンの力で復活した姿。
すぐにスタースクリームを粛正(このときはさすがに許してもらえなかった)して破壊大帝の座に返り咲くも、今度はロディマスに敗れてまた宇宙の果てに放り出され、2010にて惑星スラルの溶岩の中から復活するまで5年(海外版では1年)を要しました。
以前よりも戦闘力は増したと思われますが、ユニクロンの影響で精神回路がおかしくなったようで、かつての冷静さやカリスマ性は失われ、暴力性が増していました。
物語が進むうちにさらにおかしくなっていき、遂には病院に入れられることにまでなったり・・
そんなこともあってか、いわゆる強化形態であるにもかかわらず前身であるメガトロンと較べて圧倒的にリメイク機会が少ない印象です。
ましてやオリジナルに忠実なものとなるとなおさら。
そういう意味でも、今回のキングダム版は待望の正統派リメイクといえるのではないかと。
ロボットモード
正直なところ、最初に宣材画像を見たときの一印象は、なんかバランス悪いな・・という感じでした。
上半身に対して下半身が貧相に見えたんですよね。
しかし、実際に手にとってみるとそんなことはなく、がっしりと逞しい、強いガルバトロンさまのイメージがしっかり再現されていました。
ただ、太腿から脛のラインがほぼまっすぐなので、もう少し脛が曲線を描くような形状だったらメリハリが出てよかったかなぁ、と。
あくまで個人的な嗜好ですが。
なお、海外版の初回ロットでは腕部の組み間違いがあり、肩の位置が下がっていましたが、日本国内盤はちゃんと正しく組まれています。
公式の商品画像でもずっと間違ったままのものだったので不安でしたが、さすがに直ってましたね。
リーダークラスですが、サイズ的には大きめのボイジャーという程度(まぁWFCトリロジーはだいたいそんな感じですが)。
ただそのぶん、全体にみっちりと詰まった重量感はなかなかのものです。
メインカラーのパープルはイメージに近い濃い紫。
もっとも、アニメ劇中やイラストなどでは場合によってはかなり青みがかった色になっているときもあるので、好みは分かれるかもしれません。
ともあれ、ほとんど成型色ながら程よく艶消しになっていていい感じ。
材質の違いか、肩や前腕と上腕で若干色味が違うのは少し気になりますが・・
威厳のあるご尊顔。
アースライズ版メガトロンと較べると若返った感じですが、それもオリジナル準拠でしょう。
胸部や前腕、脛にはウェザリングが施されています。
キングダムでウェザリングされてるのは・・フォッシライザー以外だと初めてだったかな? なんでまた急に・・
次期シリーズのレガシーでもガルバトロンは再アソートされるようですが、そちらにはウェザリングはないようです。
ないほうがよかった・・
というか、本当、ウェザリングの有無の基準がわからん。
特徴的な肩のブロック状のパーツは可動します。
というか、とくに固定されません。
腕部が上方への跳ね上げや前方への引き出しができない構造なのですが、このブロックパーツの可動でなんとなく肩周りが動いている雰囲気は表現できますね。
背面。
ガワらしいガワもなくすっきり。目立つ肉抜きもありません。
ちなみに、すでに定番となっているスタンド対応3㎜穴がありませんが、代わりに(?)ガワ中央に5㎜穴があるのでスタンド用に使えます。
むしろこのボリュームだと3㎜よりも5㎜のほうがありがたいですね。
上腕にほぼのそのままぶら下がっているキャタピラは、オリジナルトイでもそうでしたし、ある意味ガルバトロンらしい要素ではあるんですが、もう少しコンパクトにできなかったかな? というところもあります。
なおこのキャタピラ、基本は肩にある穴にジョイントを挿し込んで固定する仕様のようですが、そのままだと上腕のロール可動ができないので、
回したい場合はジョイントを外す必要があります。
あと脛の裏側も、折りたたまれているパーツが丸見えのなんですよねぇ。
ここもできれば蓋がほしかったかなぁ。
まぁ、メカニカルな感じが見えるのは嫌いではないんですが、それはまた別の話だし。
まぁ、トータルの出来は非常によいので、あえて言うならという粗探しみたいな感じで言ってますのでご了承を。
ちなみに、足首は当然内側にスイングできるのですが、そのときこの内部に折りたたまれているパーツがシリンダーのように連動可動するように見えるはちょっと新しい感覚でした。
もっとも、そのために可動域が制限されてしまっているのですが。
あと、パンツパーツが前に跳ね上げられるんですが・・
可動にはとくに影響ありません。