6. 君の体温
2017.09.04 17:00
カーテンの隙間からこぼれる光
細めた目で 枕元の時計を見る
なんだか最近 僕は早起きだよ
休みの日には ふと目覚めても
隣りにいつも君がいて
また安心して眠りにつけたのに
ひとりのベッドはやけに広くて
なんだかシーツの白さも眩しくて
することもないのに起きてしまう
疲れた身体と心には
君の体温が心地よくて
僕は君の髪を指で梳きながら
やさしい気持ちになれていたのに
移ろう季節のなかで
君の記憶が薄れていっても
君と話したことや
君と出かけた場所が
段々思い出せなくなったとしても
君の体温だけは忘れない
僕が感じていた君の体温
僕が手にしていた君のぬくもり
もう誰かのものになってしまったの?
忘れられない
君の体温
忘れたくない
君のぬくもり
あなたの体温は
今 誰の手のなかにありますか?