モノの価値
ここ数日、「モノの価値ってなんだろう?」と、ぐるぐる考えています。
世の中のモノは、売れていないと淘汰されていきます。
売れることだけがその商品を存続させる唯一の手立てのようになってきている気がします。
いくら良いものを作っても売れるとは限らないし、
いくら美味しい料理が出てくるお店だとしても、集客できずに潰れてしまうこともあります。
私がもう一つ携わっているMt.富士PIZZAのお仕事では、つい先日クレームが入りました。
ピザを宅配する時間が遅れてしまったのです。
こちら側に問題がありました。それは否定しません。
しかし、思うのです。
いつの間に消費者が偉くなってしまったのかと。
飲食店やホテルなどで、スタッフに対して態度がデカかったり偉そうな人を見ると、
何様なんだろう?と思い、怒りが込み上げてきます。
なんて残念な人なんだろうと思います。
多くの人が、低価格で質の高いサービスを要求するようになりました。
形が整っていて当たり前。
たった1000円のランチにも、サービスの質や量、提供の早さ、味、全てを求め、そして評価します。
一つのミスも許さない。
いつからこんなに心の狭い人間になったのでしょうか。
もっとおおらかに生きたらいいのに。楽しんだらいいのに。
すべての人が美味しいと感じるものなど、この世にはありません。
すべての人が良いというものも、この世にはないのです。
感じ方、価値観は千差万別なのだから。
私はモノを売る仕事をしていますが、だからこそ「買う」という行為に別の大切な存在意義を感じるようになったのかもしれません。
自分が汗水垂らして稼いだお金を何に交換するかと考える時間、買い物は、
楽しむべき事であり、有意義な時間にしたいと考えるようになりました。
自分に必要なものとそのモノに費やされている思いや、
モノを買うことによってそのお金が誰の元へ行くのかということを対価に置くことで、お金の使い方が少し変わりました。
私は、「モノの価値をモノだけ見て決めたくない」と思っています。
モノをモノとだけ見て、その価値をお金に換算することだけを考えるやり方は好きではありません。
モノの価値を値段とだけ比較するのは嫌なんです。
コストパフォーマンスが高いとか、より安いものを買うとかそういうことだけになってしまうから。
例えば、カフェでお茶をするのに500円のコーヒーをいただくのと、自動販売機で120円の缶コーヒーを買うことを比べるとします。
コーヒーをいただくという行為は同じだけれど、カフェには自動販売機では成し得なかったコミュニケーションがそこにあり、出会いがあり、癒しがあり、500円ではとても買えない様々なモノを与えてくれます。
私は、作る人、売る人、買う人の良好な関係性を築いていきたいんです。
私より年下の方、年上の方、色んな仕事をしていて色んな立場の方がいらっしゃるかと思います。
誰がえらいとかはもちろんなくて、対等な立場でいなければいけないと思っています。
長くお店を続けていくには、お互いのことを思いやって取引していくことが重要だと思うのです。
Larimarのアクセサリーは、「私自身が良いと思うデザインで、実際に使ってみて良かったモノ」というのが価値基準です。
売れるからといって、納得のいかないモノを作ることも売ることもしたくありません。
あまり売れないアクセサリーであったとしても、お店に並べます。売りたいから置くのです。
良いと思っているのに売れていないアクセサリーがあるなら、「それをどうやって売っていくか」を考えます。
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モノ、売る、買う。
売る人⇄買う人
この間にお金のやり取り以外のことが生まれますように。 と、願っています、
私は、こんなふうにいろいろ語っていますが、これを見てうざいと思う人も中にはいるでしょう。
ただ私は、嫌われても好かれてもどっちでもいいんです。(笑)
家族と友達と、ちょっとのお客様に好かれればいいです。
ということで、毎回、毎回、面倒くさいお店ですみません。(^^;)
これからもLarimarをよろしくお願いします。
みなさまと末長いお付き合いになりますように☆
erica
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