日本の未来を担う大学発ベンチャー
先日、神戸大学発のベンチャー企業のIGSがリチウムイオン電池の故障箇所を正確に割り出す検査機器を開発しました。
電気自動車の普及が進みリチウムイオン電池の需要が伸びている中で、今後どんどん大きくなる市場かもしれません。
(参照:電気自動車の普及から見るリチウム電池市場)
これからは各種産業の成長において大学発ベンチャー企業は大きな鍵を握ります。
そこで本日は経済産業省による大学発ベンチャー表彰2017から受賞者を紹介していきたいと思います。
株式会社PKSHA Technology
こちらは東京大学工学研究科発のベンチャーになります。
事業内容は、既存のソフトウェアやハードウェアを知能化させる技術として、深層学習を中心としたアルゴリズムモジュールを提供しています。
平たく言うと、サーバやスマホ、IoT機器などに人工知能を持たせるようなイメージの事業を行っています。
評価ポイントとしては、大手企業と連携して大規模のインフラを活用しながら急成長を遂げており、これからのグローバルな活躍が期待されている点が挙げられます。
ティエムファクトリ株式会社
こちらは京都大学大学院理学研究科発のベンチャーになります。
この会社は地球上の透明個体の中で最も軽く、最も高い断熱性能を持つSUFAという素材の実用化を図っています。
将来は世界中の窓ガラスをSUFAに変えていくことを目指しています。
評価ポイントとしては、SUFAという素材の応用性の高さから素材ベンチャーとしての可能性が挙げられます。
YKK APと協業しており建材としての実用化も見込まれております。
株式会社サイフューズ
こちらは名古屋工業大学大学院工学研究科発のベンチャーになります。
事業としては、整形外科分野で利用する手術用人工骨充填材の製造販売を行っております。
人工骨充填剤とは、人口的に作られた骨のもととなります。
評価ポイントとしては、これまでのブロック状やペースト状の人工骨に比べ、独自技術を用いた綿状人工骨の実用化に成功している点が挙げられます。
この綿状人工骨は従来のものに比べ形成性が高いため応用展開も期待されます。
ORTHOREBIRTH株式会社
こちらは名古屋工業大学大学院工学研究科発のベンチャーになります。
事業としては、整形外科分野で利用する手術用人工骨充填材の製造販売を行っております。
人工骨充填剤とは、人口的に作られた骨のもととなります。
評価ポイントとしては、これまでのブロック状やペースト状の人工骨に比べ、独自技術を用いた綿状人工骨の実用化に成功している点が挙げられます。
この綿状人工骨は従来のものに比べ形成性が高いため応用展開も期待されます。
株式会社Lily MedTech
こちらは東京大学大学院医学系研究科発のベンチャーになります。
この会社の事業内容は、医用超音波技術を活用した既存の乳がん検診・診断装置の課題を置く復する乳房用超音波画像診断装置の開発・製造です。
ガンの早期発見、技師のレベルに依存する診察の排除を目指しています。
評価ポイントとしては、実現すれば既存の課題を大きく克服しうる社会的意義の高い製品の開発・製造を行っているところにあります。
最後に
他にも、ミドリムシでおなじみのユーグレナ、先日紹介した遺伝子検査サービスのジーンクエストは東大発のベンチャーになります。
(参考:IT業界が注目する遺伝子検査市場)
インフォメーションテクノロジーやバイオテクノロジーの発展が続く中で、日本が世界を先回りするためにはアカデミックの牽引が欠かせません。
その観点からも、アカデミックとビジネスの両側面を持ち合わせた大学発ベンチャーは日本の将来を背負って立つ存在になっていくことでしょう。