玄関と家族の物語
玄関を変える予定はなかったのですが、断熱と防犯のために変えることにしました。
寒冷地仕様の玄関は値段が高く、ホームセンターでもドアのみを売っているところはありませんでした。玄関は家の顔にもなるので、カタログでできるだけ安くて最低限納得できるデザインのものを購入しました。照明は、以前住んでいた家でつけていたもの、ドアホンは今回新しく購入しいずれも主人が取り付けました。
予算の関係で玄関の取り替えを最後まで悩みましたが、どうしても不安なことがあり取り替えることにしたのです。
リフォーム中にご近所の方たちが、物珍しそうに様子を伺っています。ご近所の人の話だとこの家は何年もの間空き家だったそうです。住んでいた家族は、夫婦と男の子2人の4人家族。
ある時、お母さんの姿が見えなくなりそのうちお父さんも家を出て、子供だけの生活をしていたようです。たまにお父さんが家に来ていたようですが... 息子は夜遅く車で出かける生活をしていて、しばらくしたら誰もいなくなったようです。
その話を聞いて、この家の荒れた様子に納得しました。でてくるゴミはお菓子やアイス、ジュースのゴミだけでしたし、漫画もたくさん出て来ました。壁に穴が空いていたり、掃除をした形跡は全くありませんでした。小学生のワークシートが白紙であったり、壁に子供のいたずら書きやシールの跡もたくさんありました。小さい頃は幸せ家族だったんだろうな〜と思える様子ときっと男の子二人の子育て大変だったんだろうな〜と想像します。
柱など基礎の部分は綺麗なままでしたので、家族が仲良く暮らしていたら、みんなが協力してお掃除していたらもっとこのお家は綺麗なままだったと思います。
部屋の乱れは、心の乱れとよく言います。風水でも、汚い場所に悪い気がたまるとも言いますよね!家族みんなが仲良く暮らせる環境を整えましょう!
そんなこんなで、親不孝息子が家を売ったのを知らずに帰ってこられても困るので、ドアを新しくしました。