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過去との決別について

2017.09.06 15:01

小学校時代にあまり良い思い出はありません。

低学年の頃、いじめめいたものにあったこともあります。

幼稚園には通っていなかったので、小学校は私にとって初めての集団生活。

ただでさえ人付き合いが苦手(というか、人とまともに付き合ったことなかった)なのに、初っぱなからつまずいた訳ですよ、人間関係に。


そんな訳で、小学校ではずっとビクビクくらしておりました。

クラスでは目立たない存在。

スクールカーストという言葉はまだ日本に入ってきていませんでしたが、今で言う上位カーストの子達の言動がクラスの空気を左右します。


遠足のおやつ。

今は無き、円山市場の駄菓子屋さんで私たちはおやつを買っていました。

たぶん、200円。

消費税導入前だったので、計算が楽でした。

いや、話がずれた。

私は駄菓子屋さんのおやつの中でモロッコヨーグルトが好きでした。

小さな容器に入ったヨーグルト風味の何かを付属の小さな木べらですくって食べる。

好きなので、買って持って行きました、遠足に。

私は同じように目立たないグループの少数の友達とはじっこの方に敷物を引きお弁当を食べました。

そして、みんなが楽しみにしているおやつタイムです。

ガサガサとビニール袋からおやつを出し、食べたり交換したり。

しばらくすると。

おや、クラスの中心メンバーのいる辺りが何やら騒がしい。

「あたし、これ嫌いー。あんたよく食べられるねー。」

ボス系女子が近くにいた子の食べていたおやつに対して物申しているようでした。

そう、ボス系女子が物申していたおやつ、それは私の好きなモロッコヨーグルトだったのです。

今考えたら馬鹿みたいな話ですが、ボスが嫌いだと言えば、それはクラスの総意になります。


やばい、見つかったら何言われるか分からない。


そっとリュックにしまったよね、その時、モロッコヨーグルトを。



ここから本題。

この間、駄菓子屋にハマっている長男と山の手にある駄菓子屋さんに行きました。

実演でわたあめ作ってくれたり、お好み焼きなど食べられる場所ありの本格的な駄菓子屋です。

そこで私は久々に再開したのです、モロッコヨーグルトに。


モロッコヨーグルト追放事件から30数年、それまで何度かその姿をお菓子売り場で見ることはあっても、買って口にすることはありませんでした。(たぶん。いや、もしかしたら食べたかも。)

駄菓子屋という懐かしい空間がそうさせたのか、甦る当時の感情。

好きなものを好きだと言えなかった自分。

ハブられないようにビビっていた自分。

でも、今なら言えるし食べられる!

弱かった自分を乗り越えられる!


久々に食べたモロッコヨーグルトは、昔と変わらない味でした。

ちょっとジャリッとしてて、切れの悪い甘酸っぱさ。

ボス系女子は今頃どうしているのだろう。

あの子、給食のフルーツヨーグルトとか牛乳も嫌いだって言ってたし、乳製品が嫌いだったんだろうなぁ。

単純に私と味覚が合わないだけだったんだよなぁ。

子供とかいたら「好き嫌いは止めなさい!」とか言ってるのかなぁ。

どの口が!ってツッコミ入れたいわ。



何かちょっと、過去の自分の受けた傷を癒すことができた気がした出来事でした。



今回訪れた駄菓子屋さん「まるいち」



お花型とかブタ型のわたあめを作ってくれるらしいです。


あと、モロッコヨーグルト。

原材料は主に砂糖と油脂で、乳製品は無しの模様です。

乳製品嫌いのボス系女子も表示を見てたら食べられたのかも。