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ZIPANG TOKIO 2020「御燈祭りは男のまつり 山は火の滝 下り竜 世界遺産 熊野速玉大社 摂社【神倉神社】御燈祭り(後編)」

2017.09.07 17:30

2月6日の夜行なわれる「御燈祭り(おとうまつり)」(国重要無形民俗文化財)
御燈祭りは,神倉山の山上に上がり子と称する参拝者が群れ集うなか,御神火が起こされ,火は大松明に移される。大松明はいったん下山し再び上ってくると,人びとはその火を一斉に分かち始める。やがて辺り一面は火の海のようになるが,頃合いを見計らって山門が開けられると,上がり子たちは一気に山を駆け下りていく。翌日は,御礼参りの日で,神倉山の麓で大護摩供や火渡り,餅撒きなどがある。

権現山(神倉山)は、神の降臨する神体山で熊野速玉大社の神が権(かり)に現れる山という意味である。権現山の南端の峰を神倉山と呼びます。ここには巨岩「ゴトビキ岩」を神体とし原始信仰を伝える神倉神社がある。
2月6日の夜行なわれる「御燈祭り(おとうまつり)」(国重要無形民俗文化財)は、白装束に身を包んだ2000人ほどの男子が、538段の石段を駆け下りる修験の火祭りとして有名である。

熊野速玉大社参道

熊野速玉大社社殿


熊野三山の歴史

紀伊半島の南部は、神々の霊が隠れ籠る独自の聖域をなし、古来「熊野」と総称されてきました。

熊野川(新宮市)

ここに古代以来、祀られてきたのが、本宮、新宮、那智の熊野三社である。本宮は熊野川の中洲にあって、川を神格化したものとされ、主神は家津御子大神(けつみこおおかみ)。新宮は熊野川の河口近くにあり、水玉の勢いを示すという熊野速玉大神(くまのはやたまおおかみ)が主神。那智は大滝の聖水のもつ生産力への信仰が根源とされ、熊野夫須美(産霊)大神(くまのふすみおおかみ)を主神に祀っている。

那智の滝

平安後期には神仏習合によって、三社の神々にも本地仏(ほんじぶつ)があてられ、仏が権(かり)に現れたものとして、熊野三所(十二所)権現とよばれました。三社ともにお互いに三所(十二所)権現を祀りあい、熊野三山として、現世と来世での救いを願う朝野の人々の崇敬を集め、文字どおり「日本第一大霊験所」を唱え発展してきました。

 那智山青岸渡寺も裸形聖人(らぎょうしょうにん)が那智大滝で感得した如意輪観音(にょいりんかんのん)を祀った如意輪堂が初拝。12世紀中頃には西国三十三観音霊場の第一番札所に位置している。

熊野三山の信仰は、100度に及ぶ上皇の熊野御幸として花開き、鎌倉時代以降は庶民にも広まり「蟻の熊野詣」とまで形容されました。その信仰はまさに「全国区」の展開をしている。


熊野速玉大社 摂社【神倉神社】

神倉神社は市街地の西、権現山(神倉山)の南端に鎮座する、熊野速玉大社の飛地境内摂社です。 「ゴトビキ岩」を御神体(ごしんたい)とし、高倉下命(たかくらじのみこと)・天照大神(あまてらあすおおみかみ)を祭神としている。

熊野の神が降臨した地とされ、絶壁の上の巨岩「ゴトビキ岩」に、古代の人々は神がやどると信じていました。

神倉神社は、熊野大神が熊野三山として祀られる以前に一番最初に降臨された聖地です。天ノ磐盾という峻崖の上にあり、熊野古道中の古道といわれる五百数十段の仰ぎ見るような自然石の石段を登りつめた所に御神体のゴトビキ岩がある。

最大傾斜度は45度ある。


熊野速玉大社は、まだ社殿がない原始信仰、自然信仰時代の神倉山から、初めて真新しい社殿を麓に建てて神々を祀ったことから、この神倉神社に対して「新宮社」と呼ばれている。

二月六日には、奇祭「お燈祭」が行われます。

※お願い 神倉神社の石段は急勾配なので、御年配の方は下の鳥居でご参拝下さい。 また、飲酒者や踵の高い靴での登拝は、危険防止上、お止め下さい。

権現山(神倉山)の538段の石段(ご安心を!登り口で杖を借りることができる)

※神倉神社の、御神札や御朱印は、熊野速玉大社で受けることができる。


毎年、神倉神社を舞台に行われる勇壮な『御燈祭り』や、熊野川の御船島を船団がめぐる『御船祭』 熊野速玉大社で執り行われる平安絵巻を想わせる優雅な『扇立祭』など、 新宮市では長い歴史をもつ郷土色豊かな祭りが一年間を通じて行われている。


神倉神社の奇祭「御燈祭】

白装束に荒縄を締めた男たちが、暗闇のなか松明を片手に急峻な石段を駆け下りる神倉神社の例祭。勇壮な火祭りをひと目見ようと全国から多くの観光客が訪れ、その壮観な模様は「御燈祭りは男のまつり 山は火の滝、下り竜」と新宮節にも唄われている。

白装束に荒縄を締めた2000人の男たちが、権現山(神倉山)の538段の石段を駆け降りる

お祭りに参加する「上り子」は、地元出身者だけでなく、県外の方や観光客の方でも参加できるが、但し女人禁制なので女性は上り子としては参加できない。男たちの勇壮な姿を沿道でご覧ください。



2月6日夜行なわれる摂社神倉神社の例大祭。白装束に身を固め祈りを込めた松明を持った上り子が、急峻な石段を駆け下りる。1800年以上の伝統があり、全国に伝わる火祭の中でももっとも勇壮な炎の祭典として名高い。来年は是非ご参加を!


世界遺産 神倉神社社殿修理御奉賛のお願い

御神縁深き皆様には、常日頃篤き御崇敬をお寄せいただき、心から感謝申し上げます。

陳者、熊野速玉大社の摂社である神倉神社は、海抜二百メートルの権現山中腹に鎮まりまして、古来より熊野速玉大社はもとより熊野三山の元宮と信奉されております。

仰ぎ見る急峻な石段を上りつめた先に、御神体のゴトビキ岩と称される巨岩があり、自然崇拝、原始信仰の霊山として世界遺産に登録されております。

神代の頃、熊野三山の主祭神である熊野速玉大神、熊野夫須美大神、家津美御子大神は最初にこの神倉神山に降臨され、その後崇神天皇、景行天皇、仁徳天皇の御代を経て熊野三山に鎮祀されました。
また建国の功臣高倉下命(宇井、鈴木、榎本姓の始祖)が、神託により神倉神社のゴトビキ岩の下で、建御雷神から布都御霊剣を授かった神武東征の聖蹟でもあります。

毎年二月六日夜には、神倉神社の社殿で神魂(かもす)の火が鑽り出され、国の重要無形民俗文化財「神倉のお燈祭り」が行われます。

この社殿は昭和二十八年に建てられて以来、今日まで度々修理が施されて参りました。 しかし、長年の風雨と虫害による不朽が著しく、この度早急に修理を施工することになりました。何分とも、約六百段の急峻な石段を登った山中にお祀りされていますので、電気もなく、材料、工具の運搬や搬出にも困難を極め、さらに、少しずつ解体しながら腐朽箇所を修理しなければならず、多大の費用が必要とされております。

つきましては誠に恐縮に存じますが、何卒上記の事情を御賢察くださいまして、熊野信仰の起源にまします神倉神社御社殿の保存修理に、どうか格段の御理解、御奉賛賜りたく、衷心よりお願い申し上げる次第です。

神倉神社は、地球の息吹が創り上げた神々の原風景が今なお残る大切な神社であります。 どうか皆様のお力添えを切にお願い申し上げます。

                        熊野速玉大社 

                        神 倉 神 社 宮司  上野 顯


                  記

一、世界遺産神倉神社御社殿修理奉賛金のお願い 一口 一万円 振込先:郵便振替 口座番号 00910 3 329937 加入者名:熊野速玉大社事業奉賛部 (振替用紙の通信欄に「神倉神社御社殿修理奉賛金」とお書き添え下さい)

※奉賛金につきましては平成二十九年末まで賜っております。

お問い合わせ先

熊野速玉大社 和歌山県新宮市一番地 電話:0735-22-2533


交通アクセス



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使


協力(順不同・敬称略)

熊野速玉大社 〒647-0003 和歌山県新宮市新宮1番地 電話: 0735-22-2533  

熊野三山協議会事務局 〒647-8555 和歌山県新宮市春日1-1 新宮市役所商工観光課内 
TEL: 0735-23-3333 

新宮市役所〒647-8555和歌山県新宮市春日1番1号TEL 0735-23-3338 

新宮市観光協会 和歌山県新宮市徐福2-1-1 新宮駅構内 TEL:0735-22-2840 

公益社団法人 和歌山県観光連盟 〒640-8585 和歌山県和歌山市小松原通1-1 
和歌山県庁観光振興課内 TEL.073-422-4631 

文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111