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星を繋ぐ猫達 《第8章④ タイムラインの行方》

2017.09.07 08:50

すっかり秋の気配ですね。朝晩、肌寒くなりました。秋生まれの私は、この季節が好きだったりします。


では、お待たせしました。続きをお楽しみください。


画像は、猫宮医師(ドクター猫宮)です。猫沢さんの一番弟子で、猫達の体から発せられる、周波数を調整する仕事をしています。現在、猫の星では、カルカナール医療と、ニャオトピシー医療の二種類が存在し、猫沢さん達は、ニャオトピシー分野を研究しています。


(この物語のポストカードは、高円寺 猫の額さん、 美濃加茂市 ぱん工房いまやすさん、可児郡 珈豆屋珈琲さんで、お買い求めいただけます)


《第8章④ タイムラインの行方》


屋敷に到着した、寅次郎博士は、猫達に、食事を与え終えると、猫沢さん達にもとに、特製のカリカリを出してくれました。


珍しげに眺める二人…


「こっちは、海の幸ブレンド、これは、野菜ブレンドのカリカリだ。君達でも、安心して食べられる筈だよ。ここの猫達は、村で作ったドライフードを食べて育っている」


「作っているんですか?」


「あぁ、こう見えて、この村には、色々あるんだよ」


寅次郎博士はニコニコしながら、お茶を注ぎます。猫沢さん達は、恐る恐るカリカリを口に運んでみると…


「あ、これは旨い!」


「これは、カンタスカラーナ時代の[私]が、携帯保存食として作っていた物を改良したものだよ。今でも、もしかしたら君達の星にも残ってるかもしれないよ」


「そう言われてみれば、この野菜味…これを、スティック状にして、もう少し柔らかくしたら[にゃろりーめいと]に似てますね!」


猫宮医師が、肉球をポンと叩きました。


「あぁ!確かに!子猫時代に、よく食べていました󾬆」


猫沢さんも、野菜ブレンドカリカリをポリポリしながら、肉球を叩きます。


「にゃろりーめいとか、面白いネーミングだね!」


寅次郎博士は、かつての発明食が、形を変え存在している事を知り、ニコニコ顔


「昔、猫庭博士の両親のレストランに行くと、おやつに出してくれました。確か製造元は[フカキモリファーム]…」


猫沢さんは、子猫時代の記憶をたどりました。


「猫沢博士、現在の名称は[ネコイニャンパニー]です。今でも手に入りますよ」


「猫居君達の所か!それは嬉しい󾬆星に帰ったら、早速、店に行って探してみよう!」


猫沢さんは、久々に口にした懐かしい味に、目を輝かせています。


「あのぅ…猫沢博士…猫居(豹之助)博士に頼めば、すぐ届けてくれますよ…」


「あ、そうか!」


そう言って二人は、小皿に盛られたカリカリを、全て平らげてしまいました。


すっかり、お腹を満たした猫沢さん達は、落ち着き、本題へと入ります。


「そろそろ、話を始めましょう。寅次郎博士、昨日の出来事から、何か異変はありませんか?」


猫沢さんが、問いかけました。


「今のところは、平穏だよ。祭が終わったら、分からないがね…」


寅次郎博士は、腕組みをしながら、考え込んでいます。


「…実は私達、先程、あの蔵へ行き、例の人物達と接触してきました」


「なんだって!?彼等は存在しているのか?」


寅次郎博士は、猫達の行動の速さに、ビックリです。


「はい、あの蔵の下に棲み家が、あるようです。祠の穴から族長と副族長が現れ、コンタクトを取ってきたところです」


「生きていたのか!?」


「恐らく次元の違う場所で、生き伸びていたように、思えます。テラには、何層にも重なったタイムラインが、存在していますからね」


「なるほど、地球人には感知出来ない所で、ヒッソリと暮らしていたか…彼等は、神楽師匠のノートには、昔、ここで落ち合う約束をして地球にやって来た。と、記録されていたが…」


寅次郎博士は、心なしか安堵の表情。


「1度目は、奇跡的に、会えたようですね。2度目は、なかったようです…」


「なんと…」


「カミシロ族達が、滅ぼされ、封印されたのは約100年前ですが、まだ、結界は、ゆるかったようで、生き残った者達が、70年前あたりまで、神社の裏山で、ひっそり暮らしていたようです。再び、村人達に見つかり、強力な結界を張られて、身動きが、取れなくなってしまったようです…」


寅次郎博士は、神楽師匠の記録帳を持ち出して、パラパラとめくりました。そこには、彼等の写真が…


「あ、センジュ族長!」


猫沢さんは、思わず、若き日の神楽師匠と一緒に写っている写真に反応しました。


「彼に会ったのか?」


「はい、そして、これを託されました…」


猫沢さんは、小さなカバンから、先程、受け取った桐の箱を、取り出しました。


「それは?」


「あの時、彼に、渡せなかった物です…」  


「師匠に?」


寅次郎博士は、ノートをめくり、何かを探し始めました。


[つづく]


 (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。


物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。


そんな楽しい猫の星の世界観第四弾を、東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表いたしました(^O^)


2018年の6月も、幻想の魚の秘密.第5弾を展示決定!お楽しみです。


猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)


※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)


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