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「宇田川源流」【年初放談】 令和4年の政治

2022.01.02 22:00

「宇田川源流」【年初放談】 令和4年の政治


 年初放談を続けることにしよう。昨日は年初放談の中でも、普段とは異なる「コロナウイルスの今年の対応」ということに関して、考えてみた。以前HIVがまだ「エイズ」といわれて流行しているときの騒ぎを覚えているのであるが、あの時も根も葉もないうわさが広まり、その噂がいつの間にか真実であるかのような話になってしまい、そして、その噂の中から、サブカルチャー的な話が出て来て、混乱が出てくるようになった。あの時は、日本の病院が初期から中期までの患者の治療法が見つかったことによって、早期発見とその予防ということが出てきた。そのことによって、世界での噂とパニックを聞かなくなったのである。

 今回も同様であろう。実際に、風邪と同じような扱いになるようになるためには、予防法と、ある程度の治療法を見付ける以外にはないのであはないか。そのように考えた場合、コロナウイルスに関しても「安全」よりは、「安心」と「ある程度の理解」が進むことによって、人々の行動が担保されることになる。逆に言えば、現在の政治は国民に安心を与えられていないということになる。

 さて、昨年の政治を見てみることにしよう。

 政治の世界では、まずは菅義偉内閣からスタートする。この菅内閣は、一昨年の11月から行われたGoToキャンペーンによって年末年始に感染者が増えてしまった。完全にコロナウイルスを抑えきる前に、キャンペーンをやってしまったので、今から考えれば、感染が広がるのも仕方がなかったのかもしれない。ちょうどその時にデルタ株などの変異種が出てきたところもあり、新たな恐怖(どう変わったかわからないので)臥あった。そのことから再度緊急事態宣言を行うことになったのであるが、それが、結局夏過ぎ迄、もっと言えあ菅内閣が退陣するまでの間ずっと、緊急事態宣言になってしまったのである。もちろん、「大したことはない」といいような感覚の人もいるし、また一度観戦して回復した人も多くいる中において、「危険をあおるだけの政治」では、徐々に合わなくなってしまったといえる。

 そのような中でに、昨年の政治の予想はこのようになっていた。

 

<以下、昨年のブログからの抜粋>

<令和三年の政治の予想>

・ 菅内閣は支持率の回復ができない中、オリンピックなどを行うための外交的な駆け引きを行う。しかし、印象の悪さは回復できるものではなく、そのことからオリンピック後の解散によって敗北(過半数割れや下野はない者と思われる)。そのことで菅内閣は1年で交代することになる。

・ ポスト菅として「岸田文雄」「河野太郎」「野田聖子」「下村博文」などの名前が上がり、その中で9月の総裁選で次が選ばれる。さすがに現時点での次の総裁は予想できないが、ある意味で日米関係・日中関係などから岸田文雄氏が有利に進めるのではないかと考えられる。

・野党は、相変わらず反対のための反対しかすることができず、そのことから国民から全く乖離した存在になってしまうものの、本人たちはそのことに気づかず、単純に「反自民」の集合体であって政策を示すことはできなくなってしまう。現在の立憲民主党のほかに、政策を作ることのできる野党を作る動きが出てきて、石破茂などがスカウトされることになる。

<以上抜粋>

 まず一つ目の内容は、「オリンピック後の解散」「敗北」「菅退陣」というようなシナリオが書かれていた。実際は「オリンピック」「菅退陣」「一応の勝利(敗北とは言えない状態)というような感じであり、まあ、恥れているといって過言ではない。このまま、好評を続けたいが、まあ、次の所も見てみよう。

 二つ目の内容は、「岸田」「河野」「野田」まではあっている。「下村」は「高市」に変わった、そして岸田文雄が有利に進み、総裁になった。この岸田首相になったことで、「敗北」ではなく「与党の一応の勝利」ということになったのである。まあ、順序の違いということはこのようなことなのであろうと思うものである。

 さて三番目の内容は「立憲民主党が飽きられる」ということと「政策を作ることのできる野党」という形で「石破茂などの自民党左派のスカウト」ということまで書いた。さえ、自民党が解散総選挙で惨敗していればそのようになっていたかもしれない思うが、残念ながら1番目と2番目の内容で順序を間違えてしまっていたので、こちらもそこまで田舎あったということになる。しかし、「立憲民主党が飽きられる」ということと「政策を作ることのできる野党への期待」つまり日本維新の会と国民民主党に対する期待が増大したということに関しては、間違っていない。実際に立憲民主党に関しては、今でも反対しかできないというようなイメージがありまた蓮舫議員や辻本前議員に関しては、反対路線をいまだに貫いているということになる。枝野幸男氏に関してはまあ、少し静かになったが、1月に召集される通常国会でどのようになるのかは、なかなか興味深い所である。

 さて、このような感じで、昨年の予想に関しては、「半分当たったかなあ?」という感じである。私の予想もなかなかはずれてきたなあという感じにである。

 

 さて、今年はどのようになるのであろうか。

 まずは今年の課題になるところであるが、「コロナ対策と景気対策」・「米中関係」・「皇室問題」ということになるのではないか。もちろん他の行政も重要なのであるが、しかし、この三つの項目(細かく分ければ4つになるのかもしれないが)という頃になるであろう。そして、その内容を一つにまとめれエバ「岸田内閣を信頼するのか」ということに繋がってくるのではないか。

 その岸田内閣の内容は1月から始まる通常国会や、その間の外交などで見えてくることになる。そのうえで、その岸田内閣の内容に関して「どのようにその考えを実現するのか」ということが重要になってくるということになるのではないか。

 さて「コロナ対策」に関しては、「早く経済対策にした危機時だ内閣」と「オミクロン株の恐怖をあおるマスコミ」ということになる。岸田内閣の基本は、「安倍・菅政権の政策の批判」であることは見えてきている。そのことから、「危険があれば躊躇なく感染防止対策」にかじを切るということになっている。この事が日本国民が共用できるのかということになるが、実際に、今まで「野党を支持していた無党派層」といわれる「非自民層」から岸田内閣が支持されており、安倍や菅を支持してきた「岩盤保守」といわれる層からは見放されつつあるということになるのです。

 このような状態で「見放した」とか「自民党の支持を辞めた」人が最も多くなる時、つまり、来年度予算が編成が終わり、少しその実行が見えてきた夏に、参議院選挙があるという感じになる。

 このことが最も大きな影響が出る時に、参議院選挙になるという危機感があるが、一方で野党側にも決め手ないということになるのではないか。野党側も「批判ばかり」というようなレッテルを何とか解除しようとして、泉健太代表がやっているが、今まで批判をすることしかしてこなかった議員が多すぎて、そのことから野党側も信頼を失う。選挙が近くなるとその批判を強めることになることになるので、また国民の支持が失われるという悪循環になる。また、立憲民主党の場合は、保守系の議員から革新系、中には極左といわれる人々もいるのであるから、そのことから、統一したヴィジョンを作ることができないということになる。単純に、「批判のための批判」「反対のための反対」を続けていられるのは、彼らが節操がないというだけではなく、保守側が作った政策に対しては極左から、極左が作った政策に関しては保守がというように、党内で別な考え方を持つ者がいて、その声の大きい方に人が流れるというような形になるのであって、そのことによって政治政策に統一性が無くなっている。

 何かを批判し反対するにはちょうど良い体制であるが、自分たちで政権担当能力をもって何かを創るということはできないという体制になっている。そのことに気づいている敏い国民は、立憲民主党や共産党などは全く支持しないというような感じになっている。そのような所を支持しても、何も前に進まないことを知っているからである。

 そこで、「維新の会」などの第三極に期待する。今年の参議院選挙までは何んとなかると思うが、しかし、それ以降、一定以上の勢力になると、やはり同様に政治の政策が必要になる。それも統一性を持った政策を作らなければならないが、残念ながら、維新の会もしれだけの政策を作ることのできるスタッフがいるようには見えない。今から参議院選挙までに、そのスタッフが揃うとは思えないのである。そのために、参議院選挙後に、その辺の期待に応えられない姿が見えてきてしまうのではないか。

 このように考えると、前半は自民党の岸田内閣に支持率が下がってゆくということになる。この時に「自民党の支持率が下がるのか」ということが大きな分岐点であろう。そして、その下がった分が維新の会や国民民主党という、第三極政党が出てくるお言うことになるのではないか。しかし、参議院選挙後にその状態がまた解消するということになる。

 

<令和4年の政治>

・ 岸田内閣が、岩盤保守やネット右翼といわれる人々から「左傾化した」といわれるようになり、一時的には自民党支持層と中道左派が支持して上がるが、徐々に保守層離れが始まり、参議院選挙では自民党が敗北する。その後、岸田おろしが始まり、また政権が変わるのではないか。その時は高市・下村というところが軸に動くのではないか。

・ 野党は立憲民主党が政策を作ることができずに、支持を失うということになる。そのことによって、参議院選挙近くにはまた反対だけの政党に代わり、政策を求める国民との乖離が始まることになる。

・ 立憲民主党に代わり、日本維新の会が参議院選挙では大きな力をつけることになるが、しかし、やはりヴィジョンを作ることができずに、参議院選挙後に混乱を生じることになる。

 やはりあまりに日本の政治は、今一つ対立軸などができにくい状態になっているような気がする。小選挙区制をいつまで続けるのか。そろそろその議論が出てきてもよいのかもしれない。