「宇田川源流」【年初放談】 令和4年の国際社会
「宇田川源流」【年初放談】 令和4年の国際社会
年初放談も三日目になった。まあ、当たるも八卦当たらぬも八卦というようなことを言うのだが、基本的にはまい取り「政治」「国際」「経済」の三つを基軸に、この三つの他のトピックになることをしっかりと見ているという感じにしている。後々見たときには、この内容が、一つの「流行」を示している内容になるのではないか。
さて、そのような意味で今年も残り二日間は、「国際社会」と「経済」について、考えてみたいと思う。実際に日本の国民は「平和ボケ」をしているとよく言われているが、昨年の「10大ニュース」でも、まさにそのような姿が出てしまったという気がする。実際に、世界ではアフガニスタンやミャンマーなどの殺伐としたニュースがあり、そのようなことの世界情勢の影響が自分の国にどのように影響を及ぼすのか、そして、自分たちの将来はどのようになるのかということが、本来ならば、様々な形で情報を集めいたり、また、そのことで日本で様々な運動が起き利というようなことになるはずであるが、残念ながら、日本のニュースは、昨年のブログでも書いたように大谷翔平や藤井総太というような世界情勢とは関係のない、「文化」「スポーツ」ということが多かった。
しかし、世界は動いている。
その動きに取り残されないようにしなければ、「平和ボケ」といわれるだけではすまされない結果になってしまうのである。
そこで、まずは昨年の内容の顕彰から始めよう。
<令和三年の国際社会>
・ トランプ大統領は中国共産党の支配に耐え切れずバイデン大統領への交代を拒否するが、バイデンに交代する。しかし、そのことでもコロナウイルスは好転することはなく、アメリカ国内で再度中国武漢ウイルス説が大きくなり、バイデン大統領は中国とアメリカの国民の意見に挟まれてレームダック化する。その中でハリスが実権を握り親中外交を行うことになる
・ 中国は、強敵であるアメリカとイギリスがコロナウイルス禍で勝手に没落したことから、南シナ海。東シナ海。インド洋。中東。アフリカに進出し、資源の独占と債務の罠によって隷従する国を増やす。また習近平は共産党内の反対勢力を駆逐し、肯定的な独裁に移行するものの、元の民主化などのテロに悩まされる。
・ ヨーロッパでは「中国に従うか」「中国に反発するか」というように、選択迫られる。中国に隷従する側がEUに残り、中国と距離を負うところがイギリスを中心にしたコモンウエルス陣営に入ることになる。ドイツは、数多くの仲間を増やしたいが、ドイツそのものの嫌われ方と今までのEUの失政から、反発を招くことになる。
・ 中東は第5次中東戦争に近い状況になるが、情報戦または陰謀戦ということになるので、表立った武装勢力のぶつかりはなくなるのではないか。イエメンフーシ派とサウジアラビア、イスラエルとヒズボラというようなテロリストと親米諸国というような形の争いが激化してくることになる。
・ アフリカはほとんどが中国的なところに飲み込まれてゆくことになる。しかし、ボコ・ハラムなどのテロリストが活発化することになる。
<昨年のブログより抜粋>
まず一番目。バイデンのレームダック化ということは間違いなく出てきている。コロナは好転せず、武漢ウイルスとの内容が主流になったが、実際はそのことが問題ではなくアフガニスタン対応などが問題となって、レームダック化に向かっている。まあ、まだレームダックというような状況ではないが、アメリカの民主党にしてみれば、かなりひどい状態になっているのではないか。
二番目中国が自分の国を支持する国を増やしたことは、台湾と他の国との関係を見ていればよくわかる。台湾と正式な国交をしていない国が徐々に増えている。また習近平の独裁化は進んでいるが、テロに関しては「報道がない」という状態である。
三番目は、まさにこのようにイギリスが反中の中心になりつつあり、ドイツは徐々にヨーロッパ内で孤立してきているということが顕著になっているのではないか。この2番目と3番目はかなり当たっているといって過言ではない。
四番目は、中東のことになるが、表立った武力衝突も大きな内容になっている。まさに、イエメンとサウジアラビアは、かなり武力的な問題になっているようである。日本ではやはり報道が少ない。
5番目は、さすがにまだ飲み込まれたというような形になっていないのではないか。またテロリストの活発化は少ないがスーダンなどはクーデターが起きているということになる。
このように考えると、国際社会に関してはかなり当たっていたということになるのではないか。コロナウイルス禍下であっても、かなり大きな動きがあり、その動きに関して日本はほとんど無知なままに終わっているということになるのである。これで大丈夫なのか心配になる。
まあ、個人的には「殺伐とした」、内容の方が予報が当たるのかという、なんとなくよいことなのか悪いことなのか。まあ、当たったというのは悪いことではないのである。
さて、今年の予想になる。
今年はまずは北京オリンピックがあり、そして3月には韓国の大統領選挙4月にはフランスの大統領選挙、11月にはアメリカの中間選挙(議会議員選挙)ということになる。この動きの意味を書いておこう。
・ 北京オリンピック・・・中国の行っている人権問題や覇権主義に関して世界各国がどのような対応をするのか
・ 韓国の大統領選挙・・・世界的には大した影響はないが日本にとっては様々な意味で影響があるという内容。逆に言えば、日本の対外広報戦略ができているかのバロメータ。
・ フランス大統領選挙・・・ヨーロッパが「ドイツ」的なグローバリズム(EU主義)なのか、あるいは「イギリス」的なナショナリズム(コモンウエルス主義)になるのかの分岐
・ アメリカの中間選挙・・・バイデン的な協調外交をアメリカ国民が認めるのか、あるいは中国的な内容に屈するのか。
さて、このように考えると、ある意味で今ここに挙げた内容が、世界情勢を大きく分けてゆくのではないかという気がするのである。そして、基本的には、バイデン大統領の11月の中間選挙まで、現在のまま推移するのではないか。つまり、中国とロシアによる横暴が続くのではないかという気がするのではないか。頃ナウいするで、経済が悪化している中で、そこに対抗できるような軍事力または外交力を持てる国が少ないのではないかという気がするのである。
なんとなく暗澹たる気がするが、ある意味で、昭和初期の日本と、中国を取り巻く環境が近いのではないか。
日ソ不可侵条約=中ロ同盟
昭和恐慌=コロナウイルスによる経済の悪化
スペイン風邪=コロナウイルス
満州事変=南シナ海の進出(将来的には台湾進攻か?)
日中戦争=インド国境紛争
南方資源地帯・南部仏印進駐=イラン・アフガニスタン介入
このように見ているとなんとなく「歴史は繰り返す」というような感じになってきている。昭和初期、昭和16年までの日本の状況に近いのではないか。そのように考えて歴史になぞらえて世界情勢を見てゆけば、なかなか面白いのかもしれない
では、今年の予想である。
<令和四年の世界情勢の予想>
・ アメリカのバイデン政権も日本の岸田政権も「優柔不断」で決められない政治を行い、どんどんと決めてゆく中国の習近平やロシアのプーチンの思うように世界情勢が動いて行く。そのことに不満を感じるヨーロッパが、徐々に「対ロシア」(ウクライナ情勢やベラルーシ情勢)で人権問題を強く行い対立を強める。将来的にはその人権問題が中国に移されてロシアが妥協するようになるのだが、まだその段階ではない。
・ 中国は台湾進攻を予定した外交や軍事的ない圧力を強めるが、残念ながらアメリカは及び腰である。韓国は中国や北朝鮮に余った大統領が選ばれ、そのことによって東アジア情勢は、中国有利につながることになり、まずはアメリカと韓国や北朝鮮の間における問題がクローズアップされる。
・ 中東は、イスラエルの政権交代からイランとイスラエル・イエメンとサウジアラビアの対立が顕在化する。その中に世界の様々なところで「アメリカ型」「中国型」という対立が顕在化する。
ある意味で「第三次世界大戦の端緒の始まり」ということが言えるのではないか。中国という国は、第二次世界大戦当時も「国共内戦」を行いながら「対日戦争」をしている。そのように考えた場合、今度の第三次世界大戦は、なんとなく大きなものになりそうな気がするのであるが、どうなるのであろうか。