藤澤塾より棋書が寄贈されました
囲碁界の発展に貢献した人物、団体などに贈られる、日本囲碁ジャーナリスト賞。
令和3年の第39回日本囲碁ジャーナリストクラブ賞に藤澤一就八段が満場一致で選ばれました。
関航太郎天元、上野愛咲美女流棋聖ら弟子たちプロ棋界の大活躍だけでなく、アマの小中学生でも複数の全国大会で弟子を優勝に導くなど「藤澤塾」こと天豊道場や新宿こども囲碁教室の名指導など現日本囲碁指導の第一人者としての評価などが選定の理由だそうです。
その藤澤一就先生と碁縁があり、棋書を5冊も頂き、鹿児島情報高校囲碁将棋部に寄贈させて頂くこととなりました。
改めてお礼申し上げます。
簡単ではありますが、5冊の棋書の説明をさせていただきます。
・・・日本の囲碁指導の現第一人者である藤澤一就先生の著書。囲碁AIの基本知識の解説から、その思考法で棋風のタイプを調べ、そのタイプ別に上達法を教えてくれる。実際に藤澤門下の大活躍をみれば、このタイプ別上達法が的を射ているものなのは確かでしょう。
・・・囲碁棋士YouTuberとして一番人気を誇り関西棋院で普及に貢献した棋士に贈られる山野賞も受賞した飛田早紀二段の著書。YouTuberらしく棋書がYouTube動画と連動していて、棋書と動画の両方から解説があるのでとても理解しやすいです。
・・・囲碁棋士YouTuberとしても、またテレビや解説会などで多くの聞き手としても人気の木部夏生二段の布石に特化した著書。昔から人気の三連星や小林流、中国流などを現代の解釈を交えて解説。「誰でも簡単図解で分かる」シリーズは囲碁の棋書として人気で、図解で分かる棋書とYouTubeが連動もしているので非常に分かりやすいです。
・・・藤澤門下の一番弟子寺山怜六段と囲碁AIの第一人者大橋拓文六段の共著。古碁はコミがない時代なので定石などは現代とは異なります。しかし持ち時間もなかったので一手一手を存分に考えて打たれた棋譜は、石の形、流れ、方向、大局観などは現代でも勉強となり、世界戦優勝回数歴代最多の韓国イチャンホ九段や、小林光一名誉棋聖名誉名人など数多くのトップ棋士が秀策などの古碁を並べて勉強したとご本人達が述べています。それをAIで検証する、古碁好き、AI好きにとっては一冊で2度美味しい棋書です。
・・・藤澤一就八段の父藤沢秀行名誉棋聖門下の兄弟弟子高尾紳路九段の詰碁問題集。難易度は9級~初段向けとなっている。しかし基本詰碁は簡単な問題を繰り返し解いて頭に定着させることが最善の勉強法とされているので有段者にも勉強となるのは間違いないです。
余談ですが、高尾九段と同じ平成四天王の羽根直樹九段、その弟子で女流でも活躍している加藤千笑二段は今でも手合当日はアマ初段レベルの詰碁をしているそうです(佐々木柊真チャンネル)
・・・鹿児島情報高校に頂いた5冊以前に、HP管理人が個人的に頂いた藤澤一就先生監修、藤澤門下の本木克弥八段、寺山怜六段、上野愛咲美女流本因坊、広瀬優一四段の自戦解説10局載っている棋譜集。人気絶頂の上野愛咲美先生の現時点で自戦解説(3局)の本はこれだけと思います。あの竜星戦決勝も載っています。