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家電業界とベンチャー企業の台頭

2017.09.08 12:53

家電メーカーと聞くと大手の電機メーカーを想像する方も多いのではないでしょうか?

しかし、近年は家電市場においてベンチャー企業の存在感が増してきています。

そこで本日は家電ベンチャーの躍進に迫りたいと思います。



家電ベンチャー躍進の背景

家電市場におけるベンチャー企業の成長の理由として1つ考えられるのは、ブランド志向が薄くなっていることがあります。

「ヘッドホンならソニー」、「空気清浄機ならシャープ」と製品によってメーカーを制限して購入している人が多くいました。

近年は、消費者の中での家電大手に対する信仰が弱まっています。


原因としては、価格競争が激化している中での高付加価値戦略による消費者離れが考えられます。

この市場の読み違いによって海外企業による参入が生じた結果、ベンチャー企業にも参入の隙間が生まれたのではないでしょうか。


クラウドファンディングの普及によって、資金調達の手段の多様化もベンチャー企業を後押ししているでしょう。

またEMSの普及によって、ハードの開発を外注するファブレス(工場を持っていない)のメーカーが増えたことも要因として考えられます。


キーエンスもこのビジネスモデルで成功していますね。


それでは次に家電ベンチャーをいくつか紹介しましょう。



ビーサイズ株式会社

この会社は富士フイルム出身の技術者によって立ち上げられたメーカーです。

みまもりというGPS端末による子どもの位置情報通知サービスやワイヤレス充電器などを開発して販売しています。



バルミューダ株式会社

この会社を立ち上げた寺尾氏は、元ミュージシャンという経歴を持っています。

「とのいかくカッコいいモノをつくりたい」という思いでブランドを立ち上げました。

オーブンレンジやトースター、ポットなど幅広い家電をシンプルかつスマートなデザインで世に送り出しています。



Crevo株式会社

この会社の代表である岩佐氏は松下電器産業に勤めて、VIERAやDGAなどの商品企画を担当してきた人物です。

PCレスのライブ配信専用機器やロボットプロジェクターなどの商品企画とソフト開発を行っています。



家電業界のこれから

近年、シャープの鴻海精密工業傘下入り、富士通のPC事業のレノボ傘下入りなど、M&Aによる日系大手家電メーカーの外資系企業傘下に入るケースが相次いでいます。

価格競争はますます激化して、海外企業のプレゼンスはどんどん高まっていくでしょう。


その中で、独自路線をいくベンチャー企業は大きなチャンスがあるでしょう。

参入障壁が大きく下がった家電市場、業界再編が進む中どの企業が生き残っていくか、今後も目が離せません。