はなうたとくちぶえ

黒豆

2022.01.06 04:51

新年早々、つまり、日付が2022年1月1日に変わった頃、我が家のリビングには白い煙が充満していました。


火を消したと思っていた黒豆の煮汁がこげついて、モウモウと煙をあげていたのです。(ちなみに、火と書きましたが我が家はIHなので、正確には電気を止めたのですが)

あともう少し水分を飛ばそう、と思ったことをすっかり忘れて、今年のうちにと床などせっせと磨いていたからでした。いつものように集中するとまわりが全く見えなくなる弊害、ほんの一瞬(でもないのでしょうが、体感として)でモウモウになっていました。

慌てて鍋ごと水にさらし、またモウモウ……。


黒豆は、鍋にこびりついたもの以外は救出できたものの、そこで私は新たな失敗に気づくのです。

重曹をいれ忘れて、お豆はかたい。

おまけに、煮汁が焦げ付くくらい減っていたわけなので、表面は無惨にもしわくちゃ。

おせちの中で一番好きな黒豆なのに、気もそぞろだったせいか、ひどい有り様でした。

なんたる新年。


でも、ふと、思ったのです。

どうせだめなものなら、実験してみようかな?

そこから鍋に水をはり、重曹をたっぷりいれて火にかけ、お豆を煮なおしてみました。やわらかくなったものの、重曹を入れすぎたせいで(なにせ目分量でたっぷり入れたので)、妙なくさみがついてしまいました。


そこでまた実験。

どうせだめなものなら、もういっちょやってみようかな?

お豆は水で洗って、お豆だけをホーロー容器にいれました。あらたに鍋にお湯を沸かして、黒砂糖の塊をぽいぽいほうりこみ、シロップになったものを、お豆にまわしかけてみました。

そうやって1日おいたところ、つやつやふっくらの黒豆が、できあがっていました。ケガの巧妙とはこのこと。


新年の計は元旦にありと言いますが、今年はそんなふうにすったもんだしても、最終的においしい黒豆になるような、一年にできたらよいなぁと思います。


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追記:このブログは、おもにスマートフォンのアプリを使ってアップしているのですが、うまくあげられないことが多いです。今年も不定期更新となり恐縮ですが、ゆるゆるお付き合いくださいませ。

アプリをインストールしなおしたらよいのかもしれないのですが、「アプリに保存」されている記事も消えると思いなかなか踏み切れずにいます。「公開に失敗しました!」と明るく言い放たれる記事もだいぶ溜まりました。いつかお届けできるとよいのですが。