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Michiko en México

地震とハリケーン

2017.09.09 05:54

前回、次回はメキシコ文化について書くといいましたが、大きな地震が起きたので無事を報告します。昨夜遅くにメキシコ南部沖を震源とする大きな地震がありました。FBを見た人はわかるように私は遠くに住んでいるので影響は何もありませんでした。(地図の赤い点辺り) 心配してメッセージ等くれた方や気にかけてくれた方ありがとうございました。大学時代に住んでいた京都の家の大家さんまで実家に連絡をくれました。嬉しいことにこの人は今もちょくちょく連絡くれます。

さて地震の情報をまとめます。私の掴んでいる情報では

日時:9月7日23時49分頃

震源:Chiapas州Pijijiapan沖約133km

マグニチュード8.2(8.4としている所も)。マグニチュード5.0程度の断続的に余震が発生している模様です。死者は32人。非常事態宣言もだされ、停電や建物倒壊等、被害は大きいと思われます。

ここ100年で最大規模の地震です。また、震源から500㎞以上離れているメキシコシティでも震度3程度の揺れが観測され、停電等が起きました。下の画像からもわかるように、メキシコシティを超えて地震の影響がありました。


私の友人・知人たちは全員無事だったので一安心です。

メキシコやラテンメリカ、カリブ海地域はそれなりに地震があるのですが、日本のように慣れている人はまずいません。日本人にとっては軽い揺れでも、慣れていない国の人たちはパニックになったりします。海外で地震にあったときに一番の注意点としては「耐震構造のない建物が多いので、日本人にとって軽い揺れでも油断しないこと」ですね。


メキシコシティは「世界一地震に弱い都市」とも言われます。理由としては:

・大きな湖の埋め立て地であること

・耐震構造のない建物が大半なこと

・1985年のメキシコ大地震以降、「次でかい地震がきたらもうしゃーない。諦めるわ。」と思っている人もそれなりにいること。等があげられています。

ここでもメキシコ魂炸裂です。それでええんかいなと思いますが、災害が来たとしても最小限の被害で済むように祈っています。


そういえば大学院で国際開発を勉強していた時にふと思い出したことがありました。

ハイチという国の支援に関わっている人の話を聞いていた際に出てきた言葉です。一字一句は覚えていないのですが、大意はこうです。


「ハイチは様々な支援を受け、トタンを張り合わせたようなだけの家に柱をつけて丈夫にできたという事例もある。2010年にハイチ大地震が起きて甚大な犠牲者が出た。もし家に柱を付けなければ、下敷きにならずに済んだのではないかとも思うこともあった。」でした。


ハイチ大地震の死者数が甚大(約31万6000人)なのは、政情や社会基盤の危脆さに起因すると言われているので、決して支援のせいではないのですが、この話を思い出すたび開発ないし支援とは何なのかと思います。

それもあってか単純に「メキシコシティの建物、耐震すればえーやん」とも私は言えません。



地震被害も心配ですが、まだ心配なことがあります。ハリケーンです。

現在、メキシコ湾、カリブ海もしくは大西洋に3つのハリケーンがいます。

ハリケーンのカティアさん、イルマさん、ホセさんです。イルマはこの中で一番勢力が強いですが、影響はあったとしてもメキシコへの直撃は避けられそうです。イルマは大西洋のハリケーン観測史上最大最強のハリケーンらしいです。メキシコに直撃しなくとも、イルマの進路上には行ったことのある国が多く、知り合いやその国出身の友人もいるのでとても心配です。

ちなみにイルマはハイチも通ったんですね。ハイチは去年「悪魔のハリケーン」と呼ばれたマシューによって800人超の死者を出しています。マシューくん見をてみましょう。

いや、こええよ。ハイチも行ったことある国です。誕生日を過ごしました。西半球最貧国、政情不安定、首都は外務省危険レベル3(当時)、到着時と出発直前以外は停電・断水していた国でしたが、おやまぁ、すごくよく過ごせました。ハイチで買ったラムにはスターアニスが使われ、路上で食べた怪しいかき氷は今までのかき氷の中で一番おいしかったです。かき氷のシロップにもスターアニスが使われています。観光で行くような場所ではないと言われましたので、おすすめはしません。また「そんなとこ行くなよ」や「そんなもん食べるなよ」等のツッコミは受け付けません(笑)


さて現在のハリケーンの話に戻ります。カティアがメキシコに直接影響を与えそうですし、見てください、地震の被害が大きかった地域周辺に向かっています。

先週はレイノサの近くをハリケーンのハービィさんがかすめ通り、ヒューストン等の都市に被害を及ぼし、ヒューストン空港が使えない状態までになりました。メキシコシティの空港も先週の大雨で使える状態ではありませんでした。

なんかもう踏んだり蹴ったりなメキシコです。

ハービィのアメリカ上陸時はレイノサでは雨は1滴も降りませんでしたが、昨日降り、今日も降り。大雨が降ると職場周辺の道は川になるのですが、雨がピークの時期は町の道路が言葉通り水没するようです。これからがちょっと怖いです。。


今日も道路が川の状態でした。職場からバス乗り場へ行く乗り合いタクシーに乗れて一安心してたら車の床から浸水してきました(笑)安心できなかったです(笑)


ちょっと最近心配事の多いメキシコですが、とにかくこれ以上被害が拡大しないことを祈ります。また、私自身も色々気を付けようと思います。

最後に瓦礫に立てられた国旗を見ていち早い回復と、これからハリケーンによる大きな被害が出ないことを祈りましょう。


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