イニシエのモノの持つ力は素晴らしい

少し前ですがこんなことが。。

時々会う仕事仲間からの話です。

その人に何気なくあげたものがあったのですが、それの効果がすごかった❣️とのこと。

何をあげたのかと言いますとコレ。

両親のお墓参り用のお線香を買っている、鎌倉の鬼頭天薫堂さんで売っていた衣装用の香りです。

他の方にも差し上げたことがあったのですが、今回初めて「スバラシイ‼️」とのお声をいただきました。

何が素晴らしいって。。

その方、ご主人のご両親と同居されているのですが、義母さんが認知症になられていて、在宅で介護をされてるんです。

よく聞く話ですが、オムツなどもありますので、どうしても家の中には独特な匂いがしてしまいます。

それでそのニオイ対策に散々苦労をされていたそう。

一番困ったのが、自分の箪笥の引き出しの中にもそのニオイがついてしまって取れないこと。

仕事用のリネン類もニオイがついてしまうので、自宅には持ち帰れなかったそうです。

それが、この香り袋を引き出しに入れてみたところ、いっぺんにそのニオイが取れたというのです。

それまでは何を入れてもその香りと周囲の匂いがまざって、余計に気になる匂いになってしまっていたそう。

脱臭剤も試したけれど効果なし。

ところが、この香り袋は入れた途端、気になるニオイが消えて、この袋のいいにおいだけになったそうです。

そんな効果があるとは‼️

古くより、衣類の防虫剤として用いられてきた楠には、人間の臭いを消す作用もあるのかもしれません。

この香り袋には、楠以外にもお線香の材料となるようなものがいくつも含まれているようです。

お線香もの香りも、やはり人間の臭いを消してくれるものです。

葬儀などでお線香をたくのは意味があるんですね。

そんなことを実感したのは、父の葬儀の時です。

都内はどこも、火葬場の予約がなかなか取れなくて大変でした。

亡くなったのが4月末でしたが、遺体の保管が大変で、お線香の香りにはかなり助けてもらいました。

もちろん毎日ドライアイスを大量に入れ替えてもらっても、です。

昔はそんなものもなくてさぞや大変だったろうと。

死者の花、と言われる百合の花も、花屋さんにあった分を全部買い占めたほどです。

自然の香りというのはすごい力を持つものだなあ、とその時感心したのを覚えています。

化学的なものにはない作用が、自然のものにはあるんですね。

その知人と、色々な香りを試してみようという話になっています。

ミイラの処理に使われたとされる、フランキンセンスやミルラのオイルなどもそんな効果があるのかもしれません。

イニシエから続く知恵には、計り知れない何かを感じます。