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Vitpilen マフラー取り回し変更した話

2022.03.10 05:48

一個前の記事のタイトルは「Vitpilen カスタム総集編」

記事内で一区切り着いたなどと発言しているが、あれは嘘だ



さて私のVitpilenは2020年式である


そしてこちらが2018年式Vitpilen



ご覧のようにマフラーの取り回しが大きく異なる



どちらが優れているかというと2018年式の取り回しの方がパワーが出やすく、個人的には音も好みである


今回は2020年式の車体に2018年式の排気ラインを移植した話


ディーラーの方には散々「スワップはほぼ不可能だと思う」、「ぶっつけ本番でやってみてもいいけど成功するかは分からない」「そもそもメリットが少ない」と説明されてきたが、とりあえず挑戦してみようと思う



用意するもの

・2018年式エンジン側中間パイプ

・2018年式中間サイレンサー(タイコ)

・2018年式マフラー側中間パイプ

・50.8mmの適当なサイレンサー

・各種ガスケット等


Vitpilenの2018年式の中古純正パーツの市場は絶望的と言っていいほど流通していない

この場合は兄弟車種のSvartpilenのパーツを探すが、排気系統の出品は少なかった


そこで互換性があるKTMの250、390 DUKEやRC390のパーツを探すと

触媒付き中間サイレンサー(タイコ)の中古品を格安で手に入れる事ができた、お値段は5000円


エンジン側とマフラー側の中間パイプは中華製の激安パイプを購入、総額で6000円ほど


ディーラーに2018年式用のガスケット類を注文する、お値段は3000円ほど


マフラー自体は元から付いている激安品を流用するつもり



これで必要なアイテムは一通り揃った


各所に名前を付けるとこんな感じ



その他ディーラーで購入したガスケット類

型番は以下の通り


エンジン側ガスケット19番

exhaust flange gasket

90105004000


ヘッダーパイプ-触媒はめ込みリング14番

CLAMP DIA 54

93805058000


ヘッダーパイプ-触媒ガスケット13番

GASKET PIPE B

93805005000




インストール

まずはVitpilenの既存排気系統を全て外す



そして2018年式用排気ラインを確保



その際にパージバルブがバッティングするので逆サイドへ移設

↑パーツリスト9番が2020年式では2018年式のパイプ跡地に取り付けられている


この移設の際にチューブのカット等が必要になる


移設先は逆サイドだが、クリアランスやチューブ長さは結構ギリギリ




そして2018年式パイプを取り付けていく

↑O2センサーのケーブル取り回しには注意が必要、パイプに当たってしまうと走行中に熱で溶けてしまう

↑中間パイプと触媒は新しく購入したガスケットとクランプで固定する


触媒が入ったらタイコを取り付けるが、クリアランスが厳しくなかなか入ってくれない

2人以上での作業を強くお勧めする




タイコが入ったらサイレンサー側の作業


↑タイコとサイレンサー側中間パイプを固定する


そしてサイレンサー(以前の物)を流用、中間パイプにインナーバッフルを詰めて終了


全体の排気ラインが通ったら、各所のネジ、クランプの本締めを行う

その後、排気系とフレームやチューブ類のクリアランスチェックを行う


最後にエンジンをかけてエラーチェック、リークチェックを行い終了


作業時間は3時間ほど

難易度はかなり高いと思う

下手に手を出すと配線類にパイプが当たり、走行中にショート、自走不可となる恐れがあるので手先に自信がなければ手を出さないが吉




そして、試走してから各所不具合を殺していく

まずO2センサーのケーブルがファンに当たって皮膜が破れてしまった

O2センサーは2020年式のものを流用しているので2018年式排気系統には長すぎる

とりあえずでファン付近に逃していたが、やはり巻き込まれてしまった、慎重な取り回しが必要



またホーンのケーブルがパイプに近いため、ショートの恐れが発覚した

ホーンは少し上に曲げ、ホーンの取り付け位

置も回転してケーブルを逃した


そのほか、移設したパージバルブのチューブも作業時より少し動かした、チューブがタイコ付近に接近していた為、結束バンド等を使用してクリアランスを確保した




あとアンダーガードが異常にダサい

これはのちに外した



また、2018年式排気ラインはかなり温度が高いらしく、サイレンサーエンドのメッシュに焼き色が付き、サイレンサーの塗装も熱に耐えられず剥げてしまったので、他のものへ変更予定


余談だが、ラジエーター周りのボルトやフロントスプロケットカバーのボルトがなくなっていたり、クランクケースのボルトが緩んでいたりした

Husqvarnaに乗っている各位、3万キロ手前で角部増し締め確認はやっておいた方がいい



2022/03/10追記

タイコ前にある触媒をキャンセルした

↑左がキャンセラー

純正比でかなり軽量

↑ヘッダーパイプはチタン製、触媒キャンセラーはステンレス製なので色味は全然違う、交換してから1000kmほど走ったが色味に大きな変化は無い

↑ついでにサイレンサーも大容量タイプへ

エンドはは2穴タイプでそれぞれにバッフルを装着可能


サウンドはさらに低くなり、低速トルクがやや復活した

適正よりも低い回転数時にクイックシフターを使い、シフトアップすると銃声のような音がする


サウンドチェック

気になるのは音量だろう

2018年式に乗っている人ならご存知かと思うが、Vitpilenはタイコが残っていても純正マフラーを外すとまあまあな爆音を轟かせる


一応、タイコとサイレンサーの中間にバッフルを入れているが、まあまあな音量


クイックシフターの音が最高に気持ちいい


エンジン特性変化

さてエンジンだが、2020年式より低速トルクが太くなった、

加速もより鋭くなっている

レスポンスも格段に良くなった

しかし、トップスピードは少し落ちた印象


最後に

Husqvarna Vitpilenの2018年式排気系統スワップは結構需要あるんじゃないかと思うが、記事としてスワップに着いて書いている人はいないった

読者の方の質問等にはなるべく答えて行きたい所存である


また、このブログの方法でスワップした結果発生した全ての破損や不具合、事故等に着いて筆者はあらゆる責任を負わないので注意してほしい



Special thanks