ゼロから始める経営学 Vol.32
2017.09.10 10:32
第4章 日本企業の経営課題
4 真のゼネラルマネジャーを育てる
(1)HDの時代に必要な資質とは
・「〇〇ホールディングス」という社名の会社は、多くの場合この純粋持株会社であり、傘下に複数の事業ドメイン会社を抱えているのが普通である。アルファベットでHDと表記することが多い。
・経営層はゼネラルマネジャー(全般管理者)であることが期待されている。特定事業だけでなくグループ全体を見る。古典的先駆事例はゼネラル・モーターズ(GM) のアルフレッド・スローンである。
(2)先駆事例―GMのスローン
・ドラッガーの状況への挑戦の中で、スローンが「不偏」を重視し、「公平」を重視していたこと、厳しい倫理観を持ってゼネラルマネジャーとしての職責をまっとうしたことが伝わってくる。
・真のゼネラルマネジャーの育成は、日本企業の重要課題である。
(3)グローバル・マネジャーの必要性
・国際化を推進する日本企業が増えている今日、「グローバル・マネジャー必要論」につながってくる。
・一般論でいうとグローバル・マネジャーは五つの要件がある。第一は互いに異なる多様な価値観自体を認めそれを正しく理解すること。第二は異文化環境において状況全体の的確な把握と経営判断ができること。第三は異文化環境において関係者全員が理解可能な指示が出せること。第四は本社と海外子会社とを橋渡しするコミュニケーション上のキーパーソンになれること。第五は業務遂行のための実務能力、管理能力が備わっていること。
・グローバル・マネジャーの好例は、日産自動車のカルロス・ゴーンである。彼のような優れたグローバル・マネジャーを真のビジネス・エリートとして今後、日本はたくさん育てていかなければいけない。
(参考)経営学 入門(下)