アメリカとハリケーン
アメリカの自然災害といえば、ハリケーン。対岸の火事のように感じてしまっていましたが、アトランタにもハリケーンがやってくるようです。今週頭にハリケーンイルマ(IRMA)はプエルトリコあたりで発生し、北上してマイアミに上陸、そのままさらに北上すると聞いていましたが、進路をちょっと西にずらして、明日月曜日にはアトランタにやってくる見通しです。学校の緊急連絡システムからは、明日と明後日は大学閉鎖のお知らせが届き、なんだか「本当にハリケーンが来るんだなぁ」という臨場感がわいてきました。先生からもハリケーン対策のメールが届き、我が家でもそれに従って備えを始めました。
先生からのアドバイス ↓
- 電子レンジを使わないでいい食べ物を用意すること
- 水をためておくこと
- 懐中電灯、ランタンを用意しておくこと
- 携帯・PCを充電しておくこと
- 現金を手元に持っておくこと
スーパーに行くと大きいサイズの水が売り切れになっていたり、パンも品薄になっていて、アメリカの人たちはちゃんとハリケーンに備えてるんだなぁと、海外に来て情報弱者になってしまっている私は変に感心してしまいました。ニュースをつけて情報収集をしていると、テレビはハリケーンのニュースで持ち切り。ほぼ24時間ずっとハリケーンのニュースをやってるんじゃないかってくらい。ハリケーンと関係ないニュースの時でも右下の小さな窓で、常にハリケーンの位置が分かるようになっています。
<こんな感じのニュースがほぼ24時間流れている>
アトランタにハリケーンが来る来ないを別としても、ここ最近はハリケーンの話題でもちきりです。学校の先生も毎回ハリケーンの話をするし、ハリケーンで被災された人の支援もやっているそう。道を歩いているとハリケーンでフロリダから避難してきている人向けに教会が開放されていたり、SNSでもフロリダから避難している人向けに何らかのサービスを提供している店があったりと、社会全体が助け合っているのを感じました。こういうのを見ると、ヨーロッパと比較してアメリカは助け合いの精神があるように思えます。
よくハリケーンのニュースで崩壊している家を見ますが、アメリカでは家は基本的に木造なので脆いです(我が家も上の階の住民の足音が若干のストレス…)。やはり木造ということで、騒音にもハリケーンにも強くはなさそうですが、日本で耐震の住宅が増えているように、アメリカでも耐ハリケーンのシェルターや、スペースを持つ家は増えているそう。でも日本と違って、自然災害で家が壊れた場合、アメリカではそれを購入した人が悪いとなるそう。日本では製造者が責められる印象ですが、アメリカではお金のある・なしで耐ハリケーンの家が買える・買えないにつながるんですね。
ちなみに校内を歩いていると、「Hurricane Safe」の場所をたまに見かけます。建物の中央あたりに位置していて、そこだけは頑丈な造りになっているよう。初めて見たときは何のことだろうと思いましたが、それだけアメリカではハリケーンが身近な脅威なのだなと気付きました。
ヨーロッパではテロなどの人災はありましたが、自然災害はほとんどありませんでした。海外で生活し、情報弱者だからこそ、人一倍気を付けて、ハリケーンに備えようと思います。今日時点で、今回のハリケーンイルマで23人の死者が出ているそうです。