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ボーンチャイナラビリンス『粵東磁廠』@九龍灣

2017.09.11 04:58

九龍サイドの九龍灣(カオルーンベイ)。香港在住でも何か仕事で用事があったり

近辺の会社勤務、沿線の在住でなければなかなか足を運ばないエリアに今回の

ご紹介する知る人ぞ知る、好きな人は好き、なボーンチャイナ専門店があります。

「九龍灣工業中心」という工業マンションの中に今回の専門店がある、とのことで

潜入してみました。移転はしているものの、お店の創業はなんと1928年からだと

いうから、香港の歴史をそのまま現代に継ぐようなお店です。

ペニンシュラ香港で使用している「コーラル・クレスト」という歴史あるデザイン柄の

ボーンチャイナが手に入る、という点でも有名です。


お店があると言われている階に降り立つと、工業マンションだけあってまったく

見た目はお店がある気配すらない、といったところ。


キョロキョロしながらどこかな・・・?とお店を探していると、閉まっているのか

開いているのか・・・まったくわからない、けどお店の名前は合っている、という

粵東磁廠(Yuet Tung China Works)に到着しました。


中に入ると、夥しい食器食器食器・・・。

様々なパターン、様々な時代を代表するデザインのボーンチャイナが所狭しと鎮座

しており、本当に迷路のようなつくりの店内になっています。

作業中なので撮影はしませんでしたが、この店内に、絵付け職人さんが

数人常駐しており、食器の絵付けの様子を実際に見ることができます。

「お気に入りのものがあったら声をかけてね。」と親切な対応な店員さん。

まさに「売るほどあります」という状態はこのこと。アンティークのボーン

チャイナが中心だそうで、ちょっとした小皿でも40~120HKDくらいの値付けの

商品があり、全体的にお値段が高めです。気になる商品があったら、都度都度値段を聞かないと、お会計の時にとんでもないことになります。ご注意ください。

あまり街中でみない柄のボーンチャイナアフタヌーンティー3段トレイ。

それぞれ350HKDでした。

お値段は高めですが、香港でどのような食器の柄が愛されてきて、今まで

きたか、食器の流行の変遷で歴史を感じることができる、不思議な空間でもあります。

ちなみに、高い値づけの食器のうち「これは日本で絵付けしたものだから高いんだよ」

と言われた商品もけっこうありまして、日本の絵付けの技術の高さを香港人から

教えてもらうとは・・・と日本文化の技術の高さ、様式美を知る機会にもなりました。


香港らしい食器を手に入れたい方、ぜひ一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。


【店舗情報】

店名:粵東磁廠(Yuet Tung China Works)

住所:Unit 1-3, 3/F., Kowloon Bay Industrial Centre,15 Wang Hoi Road, Kowloon Bay,Kowloon, Hong Kong

電話番号:2796-1125

営業時間:9:00~17:00

定休日:なし

URL: http://www.porcelainware.com.hk