ボーンチャイナラビリンス『粵東磁廠』@九龍灣
九龍サイドの九龍灣(カオルーンベイ)。香港在住でも何か仕事で用事があったり
近辺の会社勤務、沿線の在住でなければなかなか足を運ばないエリアに今回の
ご紹介する知る人ぞ知る、好きな人は好き、なボーンチャイナ専門店があります。
「九龍灣工業中心」という工業マンションの中に今回の専門店がある、とのことで
潜入してみました。移転はしているものの、お店の創業はなんと1928年からだと
いうから、香港の歴史をそのまま現代に継ぐようなお店です。
ペニンシュラ香港で使用している「コーラル・クレスト」という歴史あるデザイン柄の
ボーンチャイナが手に入る、という点でも有名です。
お店があると言われている階に降り立つと、工業マンションだけあってまったく
見た目はお店がある気配すらない、といったところ。
キョロキョロしながらどこかな・・・?とお店を探していると、閉まっているのか
開いているのか・・・まったくわからない、けどお店の名前は合っている、という
粵東磁廠(Yuet Tung China Works)に到着しました。
中に入ると、夥しい食器食器食器・・・。
様々なパターン、様々な時代を代表するデザインのボーンチャイナが所狭しと鎮座
しており、本当に迷路のようなつくりの店内になっています。
作業中なので撮影はしませんでしたが、この店内に、絵付け職人さんが
数人常駐しており、食器の絵付けの様子を実際に見ることができます。
「お気に入りのものがあったら声をかけてね。」と親切な対応な店員さん。
まさに「売るほどあります」という状態はこのこと。アンティークのボーン
チャイナが中心だそうで、ちょっとした小皿でも40~120HKDくらいの値付けの
商品があり、全体的にお値段が高めです。気になる商品があったら、都度都度値段を聞かないと、お会計の時にとんでもないことになります。ご注意ください。
あまり街中でみない柄のボーンチャイナアフタヌーンティー3段トレイ。
それぞれ350HKDでした。
お値段は高めですが、香港でどのような食器の柄が愛されてきて、今まで
きたか、食器の流行の変遷で歴史を感じることができる、不思議な空間でもあります。
ちなみに、高い値づけの食器のうち「これは日本で絵付けしたものだから高いんだよ」
と言われた商品もけっこうありまして、日本の絵付けの技術の高さを香港人から
教えてもらうとは・・・と日本文化の技術の高さ、様式美を知る機会にもなりました。
香港らしい食器を手に入れたい方、ぜひ一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。
【店舗情報】
店名:粵東磁廠(Yuet Tung China Works)
住所:Unit 1-3, 3/F., Kowloon Bay Industrial Centre,15 Wang Hoi Road, Kowloon Bay,Kowloon, Hong Kong
電話番号:2796-1125
営業時間:9:00~17:00
定休日:なし
URL: http://www.porcelainware.com.hk