印象深いプロヴァンスの美しい村、レ・ボー=ド=プロヴァンス
8月半ばのプロヴァンス旅行の2日目に出掛けたのが、アルピイユ自然公園 Parc Naturel Régional des Alpilles にあるレ・ボー=ド=プロヴァンス Les Baux-de-Provence です。午前中だったせいかレ・ボーの村はまだそれほど混雑しておらず、地面も白くて眩しい町並みをお城 Le Château des Baux めざして登っていくのは遊園地の中にいるように楽しいひとときでした。目の前に繰り広げられる風景は印象深く、プロヴァンスの明るい太陽の光に照らされる白い石灰岩と緑のコントラストは圧巻でした。
サン=レミ=ド=プロヴァンス Saint-Rémy-de-Provence から北へ向かう道の途中、岩山と建物が一体化したレ・ボー=ド=プロヴァンスLes Baux-de-Provence の村全体がよく見える地点に立ち寄りました。
こんな岩があったりして、自然が作り出した緑色と白色の造形に圧倒されます。
この辺りは石灰岩の採石場です。採石場を利用して壁にプロジェクションマッピングを施したCarrieres de Lumieres という観光地には既にたくさんの観光客が集まっていました。そこへ行くのはやめて、まっすぐお城を目指します。
旧市街の入口でクルマを降りて、徒歩で登って参りましょう。
食料品店や雑貨を売るお店のセンスの良いディスプレイにそそられながら、石畳の坂道をゆるゆると登っていきます。新しいお店でも壁は白っぽい岩で統一されています。
わぁ、要塞が見えてきました。
あと少し。
お城の入口に辿り着きました。入場料を支払って入ります。
中に入ると広々とした広場があり、こんなアルチンボルド Giuseppe Arcimboldo (1527–1583) の代表作、『四季』の絵画を模したモニュメントがありました。ちょうど2017年9月24日まで日本・東京上野の国立西洋美術館ではアルチンボルド展を開催しています。左奥から冬・春・夏・秋の順。
ちなみにこれはアルチンボルドの『水』、昨年末にウィーンの美術史美術館で出会いました。
お城の手前に面白いかたちの岩山。生えているのはラベンダーです。
眺めも抜群です。
てっぺんまであと少しでしたが、登るのはやめることにしました。
それにしても凄い場所ですね。
拷問の器械で遊ぶ子供。連れも同じ事をやっていました。
少しずつ下っていきます。
帰りもオブジェの前を通ります。これはアルチンボルドの『春』、実際の絵画は好きですが!
こちらのモニュメントでは実演中でした。
そろそろチャーターしていた車のドライバーとの待ち合わせ時刻に近づいているので、少し早足で。
荒々しい岩山を後にして、サン=レミ=ド=プロヴァンスへ向かいます。さようなら、レ・ボー。