抜群にセンスのイイ、パレスチナ&シリア難民女性を支援するブランド TRIBALOGY
前回お届けしたコラム、ヨルダン発、シリア難民を支援するブランド JORIAのデザイナー林 芽衣さんが手がける、もう一つのブランド TRIBALOGYをご紹介します。
TRIBALOGY(トライバロジー)もJORIA(ジュリア)同様、ヨルダンに住むシリア難民やパレスチナ難民の女性たちに、収入を創出するためのプロジェクトです。
戦争によって国を追われた人々は、隣国のヨルダンに多く避難しています。
ヨルダンの国土面積は約8.9万平方キロメートルで、日本の約1/4ほど。
人口約660万人のうち、パレスチナ難民は約220万人以上、シリア難民は約130万人以上、ほかイラク難民なども含めると、ヨルダンの人口の半数は難民が占めていると言えます。
人々の一部は難民キャンプで暮らしていますが、その多くは都市部で貧困に苦しみながら生活を送っています。
TRIBALOGYもJORIAも、女性たちが貧困から脱出し、家族と共に明るい未来を築けるようサポートするために起ち上げたブランドです。
TRIBALOGY(トライバロジー)とは、人類の発祥とともに育まれ、豊かな歴史と独特な価値観を持ち合わせた「部族文化」の研究を意味します。
近年の“より早くより安い”商品を求めるトレンドの急激な増加にともない、歴史ある文化への興味が一般的に薄れてきたことにより、多くの豊かな部族文化は消滅の危機に瀕しています。
私たちはその部族文化の研究から学び、そしてそこから新たに創造していくことを通して、助けを必要としている人々への経済的、職業的なサポートを提供していくことを目的としています。
TRIBALOGYの創始者である林 芽衣(はやし めい)は、日本で生まれ育ち、中学と高校をスイスで過ごしました。
そして高校卒業とともにニューヨークでファッションデザインを学び、いくつかのブランドのデザイナーとしてニューヨークとイタリアでキャリアを積んだ後、2008年に南ヨルダンにあるベドゥインの小さな村に移り住みました。
この村での鮮やかな体験が、部族文化を独自のクリエーションを通じて発信していくという、デザイナーとして新たな境地に彼女を導いたのです。
TRIBAROGYは、このプロジェクトを通して部族文化への関心を高めるとともに、インスピレーションを与え、社会に貢献していくことを目的としています。
物に溢れたこの世界に、ただ新たな製品を増やすのではなく、支援を必要とする人たちの手によって作られた心のこもった工芸品を、部族文化独特のディテールを駆使して創っていくことが願いです。
TRIBALOGYとJORIAの違いは、JORIAはNICCOを母体としたプロジェクトで、ザルカ市のワークショップで経験を積んだ女性だけが参加していること。
そしてTRIBALOGYは林 芽衣さん自身が起ち上げたプロジェクトで、ザルカ市のWS経験者以外にも、アンマンの都市難民やザータリ難民キャンプの女性たちが参加しています。
別々のブランドでもデザイナーがどちらも林 芽衣さんなので、洗練されたモダンなトライバルテイストは共通。
「難民支援のために」なんて固いことを言わずに、「ステキだから欲しくなる!」という気持ちにさせてくれるアイテムで、購入することで誰かの役に立てるという循環が生まれるナイスな製品です❤
JORIAとともにTRIBALOGYも、CHAKA*でお取り扱いさせていただくこととなりました。
ヨルダンの女性たちの力になれるよう、がんばりたいと思います。
イベント出店では何度かお披露目していますが、順次オンラインストアにアップ予定です。
どうぞお楽しみに!
↑ アラビックキャラクターポーチ(左から、ヨルダンのおじさん、パレスチナのおじさん、ブルカの女性、シリアのおじさん)
↑ カフィーヤトートバッグ
↑ ベドウィン生地のショルダーバッグ
TRIBALOGY
TRIBALOGY(Ready for)
伝統的な洋裁技術を活用!貧困に苦しむシリア難民たちに雇用を!
コチラの記事は、戦争で一家の主を失った母子家庭の家族が、ヨルダンで都市難民として生活する様子をレポートしています。