太田が日本酒を巡る旅

【山形】山形正宗 生もと純米酒 1898 赤磐雄町

2017.09.12 04:14

山形正宗 生もと純米酒 1898 赤磐雄町

(やまがたまさむね きもとじゅんまいしゅ 1898 あかいわおまち)

1898年(明治31年)に創業した山形県天童市の『水戸部酒造』のお酒です。

岡山産酒米『赤磐雄町』を使用した『生酛造り』のお酒です。

生酛造り』は詳しく書くと長くなるので、簡単に説明すると、

人工的に作った『乳酸菌』を入れるのではなく、

蔵の中にいる自然の『乳酸菌』を取り込んで、

じっくりと発酵を進める昔ながらの造り方です。


生酛造り』は、乳酸飲料のような酸味が出やすく、

好き嫌いは分かれるところですが、

ミネラルの多い硬水で作られている『山形正宗』シリーズはキレがあり、

生酛造り』であっても、すっきりとした味わいです。

お米の旨味を感じつつ、キレのある味わいを楽しめます。

今回は燗酒(かんざけ)にして、温度を上げることで、

薫りを広げて、酸味はやや抑えられてて、すっきりと飲みやすくなります。



そして、このお酒と合わせる料理は

東京ビーフのスライス 鬼おろしとスダチで

伊豆諸島南部の青ヶ島

で生産される黒毛和牛『東京ビーフ』は、年間60頭しか出荷されません。

真空パックした肉を、58℃のお湯で6時間湯煎して、低温調理します。

それをスライスして、鬼おろしをのせて、スダチを搾り、

クルクルと巻いて食べます。

常温でも脂が溶け出すので、口に入れた瞬間、すぐに溶けてなくなってしまいます。

肉の旨味はしかっりしてて、鬼おろしとスダチでさっぱり感じます。

そこで、お燗にした『山形正宗』を飲むと、

フワッとした薫りを感じ、

優しい酸味で脂をスッと洗い流してくれます。

お肉と日本酒が合うと感じる瞬間です。



チーム株式会社

太田泰史

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