カルチャーショック
前回はメキシコ文化について書く予定でしたが、地震が起きハリケーンが迫っていたのでそのことについて書きました。
日曜日にはレイノサ周辺で大規模な停電が起きました。変電所らしきところが燃えてました(笑)
上司によるとここ10年間は停電らしい停電はレイノサで起きていないというのですが、私が来てからすでに3回目か4回目…それに地震にハリケーン、本田…みちこ持ってますね(笑)
今回の本題は、メキシコ文化です。しかしどこの国も文化は多様なものでブログ記事の1つや2つじゃ表せません。なので今回は「メキシコで経験するカルチャーショック22選」という記事をもとに書いていきます。リンクは以下。
1.「甘いもの」があまくない!!
スペイン語で「甘いもの」「おやつ」はdulces(ドゥルセス)といいます。もちろん甘い(甘すぎる)お菓子やおいしいお菓子はたくさんあります。伝統的なdulcesです。
そして話題のあまくないやつら。
こちらではスイカに塩みたいな感覚でマンゴー、スイカ、メロン等に唐辛子をかけて食べることが多いです。マンゴーチリは想像しているよりもおいしいですよ。ポテチにも唐辛子かき氷にも唐辛子がかかったものもあります。私はポテチには唐辛子がないともう食べられません(笑)
2.ランチタイムが遅い!?
日本だと12時前後~13時前後ですが、こちらは少し遅いです。私のランチタイムは13時20分からです。おなかがすくんですよ(笑)。日本からの出張者はみんな「おなかすいたー」と口をそろえます。
メキシコ人は少ない量のご飯をちょこちょこ食べます。同僚によると、一般的には日に4~5回食べるそうです。
3.食べ物屋さんがどこにでもある。
メキシコは屋台文化なので、そこら中に屋台があります。ローカルの味を味わえるので私は屋台で食べるのが大好きです。衛生面が不安と思う人もいるでしょうが、おいしいと評判の屋台はとてもきれいです。消毒用アルコールがおいてあり、店員が一回一回キレイに掃除します。屋台を選ぶ基準は混んでいるかどうか。地元民があふれていたらおいしい屋台の証拠です。
レイノサで残念なのは屋台が全然ないところです。そういうこともありメキシコらしさがあまりないと感じます。
4.「辛い」の基準がおかしい!!
メキシコ料理自体には辛いものは多くありません。なぜメキシコ料理は辛いと言われるのか、それはsalsa(サルサ)=ソースが辛いからだと思います。私はメキシコ人以上に辛い物を食べるし好きなので、この感覚はあまりわかりません(笑) salsaの量は自分で調整できますが、辛いものが苦手な人はご注意を。レイノサは他の地域に比べてsalsaは全体的に辛い傾向にあると感じます。また、レイノサではすごく美味しいサルサにもよく出会います。
メキシコで過ごすと、メキシコ人にも辛いものが苦手という人が結構いるのがわかります。それとも私の友人たちに多いだけでしょうか(笑) また、私の「辛い」の基準もおかしいので参考にしないでください(笑)
5.メキシコ人男の女性を見る目がやだ!!
メキシコで外を歩いていると、口笛や叫び声が聞こえることがあります。留学中に男女グループで歩いているときによく聞きました。何をしている人なのかを友人に訪ねると「女の子に声をかけている」との返答。同じ時期に留学していた日本人の女の子たちは、少し怖いのもあり、不快だと言っていました。この点については私も何がしたいのかはよくわかりませんが、メキシコ人の女性は尻軽ではないです。
6.朝から。。。
記事を一言に要約すると「朝からうるせえ。」です。車などで商売をして回っている人たちのことですねきっと。スピーカ付きの車です。メキシコの朝は早いイメージはあります。私は朝からスピーカーガンガンでの商売は見たことありませんが、バイクや車からスピーカーガンガンで商売しているのは見たことあります。パフパフや、チリンチリンがついている自転車屋台もよく見ます。またタクシーやバスなどは乗客と思われる人たちにクラクションを鳴らしながら走ります。立て続けに来るとさすがにうるさいです(笑)
職場近くの別の工場では朝の勤務開始が6時半や7時からのところもあります。また留学時代の朝の授業も日本よりかなり早い開始時間だったのを覚えています。
7.一人で暮らせるだけの収入があるのに実家暮らし。
これはメキシコ文化なのか疑問です。日本にもいるし、それは家庭の事情があったり本人の考えがあったりで一概に言えないのではと思います。収入があるんだからニートのことでもなさそうだし…なにか知っている人がいたら教えてください。
8.田舎の人たちが優しすぎる!!
知らない人でも家に招き、ご飯をご馳走してくれると記事には書いてあります。日本のおもてなしは世界一という番組や記事を日本で見ますが、そんなことはないです。ほかの国のおもてなしもすごいです。どこが世界一かなんて決められませんね。
スペイン語ではよく mi casa es tu casa(直訳:おれの家はお前の家だ) と言います。これは「自分の家のようにくつろいでいってください」や「いつでも来いよ」のような意味があります。英語でいうmake yourself at homeです。面白いことにアラビア語にも全く同じ表現があるんですね。البيت بيتك (アル - バイトゥ バイトゥ - カ)と言います。
スペイン語にはアラビア語起源の単語が多いので、もしかしたらこの言葉もアラビア語からきてたりするんですかね。
9.音楽の恥はかき捨てよ!!
ラテンっぽい言葉ですねー。メキシコないしラテンアメリカ、カリブの人々はリズムが体に刻みついているかのようにすぐ踊りだします。周りの目は関係ない、なんか身体がノッてきた?ちょっと踊るか。的な感じです。まぁ、私は日本でも急に踊りだす人なんですが(笑) クラブ等へ行っても踊りがうまいかどうかは関係なくて、好きなら踊ればいっしょー‼という感じです。好きなら楽しもうよという精神は大好きです。ちなみに、私の上司と、ある同僚は仕事中突然歌いだします。私は特定の同僚の前だけですが、突然踊り出したりしますはい(笑)
10.メキシコ人はとにかく斜め横断!!
これは確かにです。運転の荒い海外で車道を斜め横断するのは自殺行為に思えますがみんなするんです。そこに歩道橋があるのに!!交通量の多いところだと歩道橋渡ったほうが確実に早いし!!
まぁ、横断歩道等なければ私も大通りでも何でもわたりますが(笑)斜め横断してると車はクラクション鳴らしながらスピード緩めず突っ込んできます。そこで私が考え付いた方法は、「小走りで渡るそぶりをみせる」です。こうすると「あ、なるべくはよ渡ろうとしてんだ。いけいけー」とドライバーが思うかは知りませんが、少しスピードを緩めてくれる感じがします。ホンジュラスで考え付きました(笑)
ある話を聞いたことがあります。東日本大震災の時にメキシコから援助隊が来てくれました。ある時、車が来ていないタイミングで高速道路を渡ったら警察官か誰かにめっちゃ怒られました。車が来ていないから渡ったのに、なんで怒られるているのかわからなかった。という話です。「全く車来てないのになんでダメなの?」と思ったそうです。
この話が本当かどうかは知りませんが、メキシコ人っぽいなーと思った話でした。
11.テレビで見るメキシコ人描写は完全にウソ!!
砂漠にサボテン、ソンブレロにポンチョにギターってやつだと思います。まぁ、これは仕方ないでしょう(笑) 典型的なイメージはどこの国にもありますし、日本もハリウッド映画とかですごい描写をされるし(笑)
まぁ、メキシコだろうとどこだろうとみんな普通に生活してるわけですよ。(貧困や格差等の社会問題はありますが。。。) マサイ族もアイホンにアイパッド持ってるでしょ?
12.朝食がすごい
いわゆる伝統的な朝食はとても豪華です。代表的なのが、トルティージャチップス(Topoposとメキシコでは言う)をサルサで煮込んでチーズをかけたChilaquiles(チラキレス)や、鶏肉を巻いたトルティージャをサルサで煮込んでチーズをかけたEnchiladas(エンチラダース)という料理。どちらも赤サルサか緑サルサか選んだりできます。私は緑サルサ派です。
どちらも代表的なメキシコ料理でありめっちゃおいしいです。私はチラキレスが大好きで、留学中も学食でよく食べていました。留学先では朝食にチラキレスが並んでいる日が多かったように記憶しています。レストランのレギュラーメニューにあることもほとんどなので、朝食でなくても食べられます。そう言われてみると伝統的な日本の朝食も豪華ですね。
こちらがチラキレス
こちらはエンチラーダス。
また○○風と地方名がつく、見た目や味は少し違うバージョンもあるのですが、細かい違いはわかりません(笑) メキシコ料理についてはまた今度書きましょう。
13.各州による文化の差がすごくて感動
そりゃあメキシコもでかい国ですから(笑) 日本も地域で大きな違いがあるし、感心したりそうでなかったりしますね。メキシコには31州あり、外国人として一番地域差を感じる点は言葉です。レイノサはメキシコ北東部なのですが、私はメキシコ中央高原部に留学していました。こちらにきてからやはり何回か「自分のスペイン語ここのとちゃうな」と言われました。また方言などもあり最初のころは「なんでそれがその意味!!」と驚いてばかりでした。
ほかにも食事や肌の色、体格などに違いを感じます。肌の色や体格は日本にはない地域差ですね。メキシコは知れば知るほどわからない国です。
14.スペイン語のアクセントが地域でちがう
これは前述もしましたが、日本語の方言、アクセントのような違いはどの言語にもありますね。またスペイン語は21ヵ国で公用語なので国によって語彙、アクセント、単語の意味まで変わってきます。それがさらに地方で違ってくるわけですから、いつもスペイン語の多様さには驚きます。
しかし、国や地域が変わると意思疎通が図れないという自体に陥ることはありません。「あいつ(もしくはある国)の奴ら言うこと全然わかんねーよ」と言いつつも意思疎通はしっかりできています。あるネイティブは「別の国の人と話すときは、誤解が起きないようによく単語の意味を確認する。」と言っていました。確かにスペインでよく使う単語がメキシコやラテアメ諸国では「絶対に使ってはいけない単語」になったり、メキシコでの悪口がグアテマラでは誉め言葉になったりなので確認は大事です(笑)
15.何にでも砂糖!!
確かにいろんなものに大量に砂糖をいれる印象はあります。またメキシコに限らずですが、海外で売っているペット緑茶を飲んでみると甘いこと甘いこと。。日本人が飲んでいるような緑茶は外国人にとっては苦すぎたり、渋すぎたりで飲めないらしいです。
メキシコでテーブルに食卓塩ならぬ砂糖壺がおいてあるカフェやお家もよくみます。食事からでも糖質はたくさん取っているように思います。トルティージャは炭水化物だし、それにコーラなどのジュースやビール。。。タコスはたくさん食べちゃいますが、軽いからと言ってたくさん食べるとすぐ太ります。野菜摂取量もとても低いです。世界一の肥満国になるのも納得(笑) 私も気を付けます。。。
16.ご飯を食べていると、周りの人が「Provecho!!」といってくる。
このProvecho(プロべーチョ)という言葉を訳すとすると「おいしく召し上がれ」「楽しい食事を」等に相当します。調理した人だけが言うのではなく、誰もが食事している人にかける言葉です。フランス語のBon appetitです。私もレストランで帰り際に食事中の人や職場で休憩行く人に行ったりしますし、見ず知らずの人からも言われます。よい言葉であり、言えば喜ばれるので、覚えておくと良いかもしれないですね。
17.「今」は「今」じゃない。
Ahorita(アオリータ)という「今」という意味のが言葉があります。メキシコのスペイン語の代表です。文法的にいうとAhora(今)という単語に縮小辞をつけたもので、Ahoraよりも「すぐ」とニュアンスなのですが、メキシコではそうはいきません。この単語の不思議です。下の画像を見ると分かりやすいです。
Ahoritaのところに「現在」とありますね。はい、メキシコ人がahoritaといっても今すぐでは無いということは肝に銘じておきましょう(笑)
18.人に呼び掛けるときは、名前より身体的特徴でよぶ。
そうなんですよ。名前でも呼びますが、その人の特徴で呼ぶことも多いです。一番よく聞くのがgordito/gordita(おデブちゃん)です(笑) その次はgordo/gorda(太っちょ)です。日本語にするとあまり響きは良くありあませんが、悪意は全くなく、習慣なのだと思います。しかし、外国人の私は使うタイミングもよくわからないし、失礼になってもいけないので使いません。体型、髪色、身長、肌の色(特に白人っぽい場合) 等々。。元になるものはたくさんあります。
19.レストランのサービスは時間がかかる。
どこからが時間がかかるという定義は定かではないですが、たまにそう感じることはあります。そんなに忙しくない時でも、飲み物出てくるのにも少々時間がかかる所にもたまに出会います。「まだですか?」と聞くと「Ahorita」と帰ってきます。出ました必殺ahorita‼ こういう時は気長に待ちましょう(笑) なんだかんだちゃんと出てきます。(たまーに出てこない(笑))
20.社会格差がはっきりとわかる国
ラテンアメリカは世界一社会格差の大きい地域だと言われています。下の画像を見てください。
これらの画像の右下には「画像は加工されていません。この現状を変えなければならない。」とあります。メキシコの現実がわかる写真として少し前に話題になりました。
私の経験からしても、これは実際に起こっていることだと思います。私はホンジュラスで、あるホンジュラス人の家に行くとき、日本でも高級住宅街になるエリアに向かっていきました。「ああ、この人は社会階層の高い人なのか」と思ったら、そこを通り抜け、住宅街の裏手にあるプレハブ小屋が並んだようなエリアにたどり着きました。なので、この写真が嘘だとも思えません。嫌でも格差が目に入ってきます。メキシコに留学した時は、初海外ということもあってか衝撃を受けました。頭では格差があるとわかっていても、実際にみると驚きでした。
21.メキシコの気候
砂漠のイメージからかメキシコは暑い国というイメージがあります。しかしメキシコシティやその他標高の高い場所にある街は、朝晩は肌寒く感じます。冬になると普通に寒いです。「メキシコ暑いと思ってたー‼なんでこんな寒い。。。」と言っている旅行者にたくさん出会いました。日中はあったかいですが、日がない時間は寒いです。また夏(雨季)でもスコールが降った後は一気に気温が下がって寒いです。私は寒い朝にはその辺でatole(アトーレ)やchocolate(チョコラテ)を買って飲んで身体を温めます。
留学中の、ある寒い日に短期留学に来てた日本人達との飲み会がありました。みんなガッチガチ震えています。あるメキシコ人が「こんな時はショットで乾杯して身体あっためるんだ」といい、私と2人のメキシコ人は乾杯でテキーラを頼み乾杯しました。その様子を見た日本人達はドン引きでした。。
レイノサやカンクンは暑いです。レイノサは気温が高い(高すぎ!!)ですがカラッとしていて、カンクンは湿気が少しあります。日本ほどの湿気がないのでその辺は助かります。
22.メキシコでは自分の国で良くないと思われていることをしても大した問題にならない。
記事を見ると、これは日本人からのコメントですね。タトゥーについてのコメントです。メキシコに限らずタトゥーをしていても特に問題にならない国はありますね。やはり日本ではタトゥーに不快感を持つ人は多いですね。私は不快感はありませんが、オリンピックがあるのにどうするのでしょうか。。。
タトゥーに関しては、ホンジュラスではあまりよく思われてません。それはタトゥーはギャングがするものとの認識があるからです。そしてタトゥーをしているとギャングのメンバーと勘違いされギャングや警察からのターゲットになる危険性もあります。下手したら殺されるとも言っていました。メキシコでもタトゥーは文化のようになってますが、良くない印象を持つ国も日本以外にもあります。
これで22個終わりです。他にツッコみたいところは多々ありますが、だいたいこんなもんです。やっぱり海外の文化を知るのは面白いです。もっといろんな国に行きたいです。