ZAO Skyrunning Asia Championship
VK 4.8km 900mD+ 3rd place
Sky 28km 2300mD+ 2nd place
Combind(VK+Sky) 1st place
先週末は山形県蔵王で日本初開催のスカイランニングアジア選手権が開催されました。
今回開催されたのは、スカイランニング3種目の中でもVK(バーティカル)とSky(スカイ)の2種目。
私の専門種目はULTRA(ウルトラ)なので、得意な種目ではないものの、これも良い経験になると思いVKとSkyの2種目にコンバインドで出場させていただきました!
1日目はVK
距離4.8kmにして登りは900mアップ。
日本最強のVKランナーズーミンと昨年の世界選手権VK代表のミーナさん、この2人には全く及ばないのは分かっていたから、なんとか3番目に食い込んで表彰台に上がれればと思い、とにかく後ろから逃げる気持ちで登り続けました。
途中には四つ這いで登るような斜度の場所もあり、とにかく苦しかったけど、ところどころで応援してくれる人たちもいて、元気ももらえました!
地蔵岳やラストの登りでは、たくさんの人が応援に来ていて「ラストー!!」と叫んでくれていて、そんな中でのピークでのゴールはやっぱり気持ちいい!
目標通り、3位でフィニッシュすることができました!
VKはほんとに苦しいけど、一人ずつ舞台上からスタートする演出や、空に向かって駆け上り、空でゴールするような感覚とか、やっぱりすごく魅力の詰まった種目だなと思います。
2日目はSky
これも、目指すは表彰台。
走り出しは、昨日のVKの疲労がやっぱりあるんだってすごく分かるぐらいの脚の重さ。
4番手スタートとなりました。
でも28kmあるし、大きな山を2つ越えるコースなので、2つ目の山が勝負だなと思い、そこまではとにかく焦らずに進んでいきました。
ひとつめの山を登る途中で、3位に上がりましたが2位の選手はまだ視界に入ってこない。
この山を登りきったところでは、キラキラ水面が輝く御釜も見れて、この景色に元気をもらいここからA5に向けて一度一気に下ります。
この下りで2位の選手の背中をとらえることができました。
A5にはほぼ一緒に到着。
サポートの健太郎さんからshotzとパワーをもらい、勝負の2つめの登り。
700mアップのこの登りは、そこまでの急登はないもののじわじわと長い登りが延々続きます。
ここで2位の韓国の選手と抜きつ抜かれつの競り合い。
ここでは本当にいろんなとこを考えました。
抜くとき抜かれるときの、相手の足取りとか息づかいとかを見ながら、自分はどこで勝負をかけるか、むしろかけられる余力があるのか…いろんなことを考えてる間に、相手の登るペースが少し遅くなった感じがした瞬間があり、ここだ!って思って前へ出て、そこからギア上げて登り続けました。
そして最後は900mダウンの下り。スキー場の斜面は急で脚が痙攣しそうになりながら、なんとか下りきり、町に出てからのロードの登りはキツイーって弱音吐いたりしながも、2位でフィニッシュゲートをくぐることができました。
Skyでも優勝した貴子ちゃんとはだいぶ差が開いてしまったけど、それでも競り合いに勝てたこと、VKからのSkyで自分の体力マネジメントをしながら勝負できたとこ、2日連続で表彰台に立てたこと、そして2種目合計のコンバインドで優勝できたこと、私にとってすごく実りのあるアジア選手権となりました!!
この経験は、必ず来年の世界選手権の糧になると思います!
今回のアジア選手権では、国内のスカイランナー仲間はもちろん、海外の仲間にもたくさん会えて、一緒に同じレースを走り、大会後には打ち上げなどもして、本当に楽しかった!
もちろんみんなライバルではあるけれど、このスポーツが好きだっていう気持ちや、スカイランニングがもっともっと発展してほしいって気持ちは一緒で、同じ志を持った仲間だと思う。
アジア選手権がこうして日本で開催されて、これを機にこのスポーツがもっともっと国内で広がっていって欲しいし、日本の山の素晴らしさが、アジアや世界の人たちに伝わっていったら良いなぁと思います。
今回VKで優勝した宮原さんやズーミンや、Skyで優勝したルイくんや貴子ちゃん、本当に日本のスカイランナーはすごく強くなってるし、世界でも十分戦える。
私はULTRAの代表として、やっぱりみんなに負けてられないし、もっともっと力をつけて同じ日本チームとして誇りを持って世界選手権に挑みたい、今回のアジア選手権で、改めてそんな気持ちが強くなりました。
今回蔵王でご一緒できた皆さん、そしてこのアジア選手権を開催させた松本代表はじめ蔵王のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました!!
まだまだ強くなります!
引き続き応援よろしくお願いします!
Yukari Hoshino