音楽のチカラ
「私ね、音楽に支配される性質なの」
最近出入りしているホールにいつも来られる
90歳のお婆ちゃんの言葉です。
踊るったって、普段でも
立っているのがやっとくらいなんだから。
よちよち、よちよち。
しかし、
彼女と踊るのは非常に気持ちがいいのだ。
何十年も個人レッスンを受けてきて、
彼女に比べればよほど体力もあり、
競技選手とビュンビュン踊っている
そんな女性たちよりも、
よちよちのそのお婆ちゃんと踊るのが
遥かに心地よい。
何だこれは?
現在札幌のダンスホールで
営業時に使っている音源は
たいてい社交ダンス用のCDですが、
それほど音楽にこだわる人は
多くないのが実情。
テンポさえ合っていれば、
メロディや演奏は何でもいい感じ?
「これは何ですか?」
「タンゴです。」
「ああ、さっきワルツでしたもんね♪」
「あ、ハイ…(曲でなく順番で覚えとるのね)」
※営業用に編集されたCDは曲順が概ね決まっていて、ワルツ→タンゴ→スローフォックストロットの順でかかります。
いや、ね、演歌や軍歌、都都逸で育った
ご高齢の方が、馴染みのない 毛唐
洋モノの音楽を聴かされとるワケなので、
そう厳しいこたあ言いませんよ。
ともにゆったりした感じの
ワルツとスローフォックストロットの
区別がつかないくらいは、まあ仕方ない。
でもワルツとタンゴは…
できれば順番でなくて、
曲で聴き分けてくれると
おいちゃんちょと嬉しい(^^;
あと、変則的な順番でかかったからって、
チャチャチャの曲で
スローフォックストロットを
疑いもなく踊っちゃいかん、
ぜったいに。(笑)
そう、
音楽。
読んで字のごとく「音を楽しむ」。
正確にカウントをとらなきゃ
ちゃんと踊れないとか
そういう話じゃなくてね、
自分なりにでいいんです。
願わくば音に酔い、恍惚とするほどに。
「足型が気になって音なんて聴いてる余裕なんかありません!!」
ハイハイ、よぉ~くわかります。
だいじょぶ。
まずカウントで練習すっから、
スロー、スロー、クイックイッって。
音鳴らした時、
ワケわからんようなったら
またカウントに戻って練習すっから。
何回でも。
だから、音楽が鳴っとる間は、
足型なんか間違ってもいいから
音を聴いて楽しみなされ。
音に身を委ね、支配されなされ。
好みじゃない音楽で
無理に踊らんでもいい。
楽しくないから(笑)
おいちゃんとこでは、
何はともあれまずは楽しく踊れるようにと、
最初にジルバをやってます。
ジルバは比較的お手軽にすぐ覚えられて、
そのくせやけに楽しいので、
ソーシャルダンスの入り口としては
最適だとおいちゃんは思っています。
でも最近はそのジルバを踊る人が
なぜか減ってしまい、合わせられるのは
たまにかかるクイックステップの曲くらい。
さらに、日本でダンス用のCDに
収録されているクイックステップの曲は、
ちょとお品がよろしいというか、
冒険を避けたというか、おとなしめの
スタンダードナンバーが多いような。
個人的な好みですんませんが、
ノリがいまいちで体が弾まん(^^;。
おいちゃんの独断と偏見で言ってしまうと、
ジルバがいちばん熱いのは
Rock 'n' Roll や Rockabilly 。
スウィング・ロックとかいうのかな?
よう知らんけど。
で、音の好みにうるさい割に
モノを知らんおいちゃんの代わりに、
ギタリストのけんちゃんが
探してきてくれましたよ、コレ♪
ブライアン・セッツァー・オーケストラ
The Dirty Boogie
文句なし!
踊る出逢い講座は
30~50代でやってるんですが、
年代的にも40~50代なら
このあたりの音はツボでないかな♪
一番館にはミキサーもあるので、
いつもより低音を強めにビートを効かせて
このアルバムをかけてみたところ、
いやー凄い凄い!
おいちゃん自身、
いつになく汗ばむほど弾けちゃったし、
木曜日にいつも同じフロアでやっている
他のサークルのラテン系バリバリの人たちも、
つられてジルバを踊り出しました(笑)
音楽の力は偉大ですね✨
練習会の詳細はコチラ